「アンゲラ・メリケル ドイツ連邦共和国首相来日公演会」が、今日ありました。7年ぶりの訪日で2日間滞在される。
Vortrag Von Dr .Angela Merkel「アンゲラ・メリケル博士からのレポート」と、東京・築地・朝日ホールには看板がかかっていました。
今朝の朝日新聞には講演会の案内と午前11時からネットでライブ中継されると、掲載されていたので喫茶から帰宅後ホームページから朝日ディジタルの動画サイトを見ました。予告画面には四方総ガラス張りのドイツ連邦議会の建物内部のパノラマ写真が写し出されていた。
11時になっても一向に始まらないので、ホームページに戻ると11時20分に延期されていた。
11時20分には講演会場が映し出され、聴衆が動いていて、その内女性司会者がただいま玄関に到着され、花束の贈呈が行われた模様と伝えました。
待つうちに会場へ一行が到着され、10分遅れの11時半頃、朝日新聞渡辺正隆社長が壇上に上がり、日独国交150年余と「過去に目を閉ざす者は現在に対しても盲目になる。過去の罪を心に刻まなければ和解の道はない」と、先般94歳で亡くなったワイツゼッカー元大統領の至言を述べ歓迎の挨拶をされました。(安倍首相に聞かせたい)
メリケル首相は11時35分頃登壇され講演が始まりました。冒頭に今回の訪日はベルリン日独センター開設30周年の記念行事の一環で、3月9日は岩倉具視使節団がドイツを訪問した記念すべき日だと、話されました。
講演の内容は多岐に及び、震災、福島、クリミヤ半島、ウクライナ、イスラム国、ボコハラムなど世界秩序をすべて破壊しようとする勢力のことなど、世界秩序は危機的状況にあり、それらにドイツはどう対処しているか、などのお話でした。
同時通訳は女性で前半はよく聞き取れる声の通りの良い通訳者で15分ほどで交代し、後半の通訳者の音声はやや聞き取り辛かった。講演は12時ちょうどの25分ほどで終わり、質疑応答の時間になりました。
講演は演題に向かって立って話されたが、質疑は朝日の西村洋一報道局長とソファに掛けて行われた。
今日のメリケル女史は若草色のスーツに太いネックレス姿で、豊かな金髪はオカッパでした。
初めに西村氏が質問し Q:東アジアの協調のあり方を尋ねた? A:和解と友情、しっかり目を開いて、私はアドバイスできない、社会的プロセスが必要。
次いで女性学者が Q:首相は政治家の前は物理学者だった、日本は物理を学ぶのは圧倒的に男性で女性が少ない、ドイツはどうしてる? A:子供の頃から食べ物に興味を持たせるなど幼児時代の動機づけが重要、ドイツも女性が物理を学ぶのは少ない。
次いで女性学者が Q:原発廃止は女性首相だらか? A:原発と女性は関係ない、2022年にドイツの原発は終わる。政治と女性の社会・政治進出には前例を作れ。
次いで男性マスコミか A:イランの核開発を話されたが、ノースコリアの核開発中止、6カ国協議のあり方は? A:どんな方法がいいか、息の長さが必要、諦めないこと。
次いで男性学生か A:言論の自由について Q:東西ドイツと統一前の東ドイツに住んでいて、言論統制があり息苦しかった経験を話された。
終演挨拶は、ベルリン日独センターのドイツの高齢女性でした。
パソコンはフルスクリーンで見て、適当に聞いて適当に内容を記しましたが、明日の朝日を読んで・・と司会者でした。
鉄の女サッチャーさんの10年首相在任期間を間もなく超えると数日前報道していた。朝日の現地事前取材では日本も原発廃止に踏み切るべきと話されたが日本では遠慮されたようだ。