留守番をしていたら郵便局ですとインターフォンが鳴った。代引き小包の配達だと女性配達員だった。代金は3万円で長男宛てだという。
「最近代引き詐欺が多いので本人確認しないと受け取れない。すまんが夕方7時頃再配達願えませんか」「中身は何ですか?」
「本です、教科書です。聞いておられませんでしたか?」
「高校合格発表は昨日あったばかり、そんな受験参考書など余計受け取れません」
「イヤその、合格された高校の教科書なのです」
「ハァ?教科書は配達するの・・3万円も手元にないし困ったなぁ」
と玄関先で問答しているところへ、2階から孫が降りて来て、
「これ渡して」
と3万円入った封筒をヒラヒラ振っていた。
「何だ!お前居たのか」
配達姉さんが車へ戻り箱を抱えて運んできた。受け取ろうとしら重いのでと玄関の中まで運んでくれ、上がり框に置いてくれた。
「さっき、印鑑お持ちでしたね。ここへハンコを押してください」
ヤレヤレ厄介かけました。一抱えある教科書入りダンボール箱は孫にも持てず、開梱して運べと言いました。
昔、終戦直後の教科書は新聞紙のようなザラ紙を折りたたんで、ナイフを入れ教科書に体裁を整えたものだ。
時代は変わったね。それにしても1学年の教科書が3万円かとため息した。仲良しの愛ちゃんとまた一緒らしい。
買い物下手の爺さまは数日前買った電気掃除機を初めて使った。ホースとパイプが太くて重すぎる。中に電線が入っている。パワーヘッドとかブラシとか、馬力があり過ぎて音がすごい。強、中、弱の切り替えとかエコ運転とかやたら高機能で使い難い。10分ほどで腕が疲れてしまった。アルミサッシの敷居を1間幅だけ水洗いした。
パソコンもマウスのクリックで人さし指が腱鞘炎です。
深夜から術後後遺症の不規則便意が来て、昼過ぎまでに5回の頻便、最後は泥状にまで排出となる。ゲンナリ・ブルーディが月のうち半分くらいが不快日だ。
新聞の運勢は隆盛だが健康に注意と地元紙にあった。梅見でも行こうと思ったが止めて正解だった。もうこの世に未練はたんと無い。