見舞い訪問者

当たりにくい時こそ・・・

あっ、毒づいた寝言を吐いたなぁ
と思ってしばらくしたらアラームがなった。
目覚ましを止めると何のためらいもなくまた眠りについた。

そしてまた妻が朝の準備を始めた音で、
二度寝を認識した。

窓を開ければ昨日と似た曇り空。
昨日の天気予報では今日も雨の予報だった。
が、今日は雨曇の動きをスマホでチェック。
傘を持たずに出社することにした。

テレビをつければ予報士が言い訳していた。
そして心苦しそうに今日も雨は降ると予報をしていた。
昨日とは条件も違うし、当たるやもしれない。

矢面に立つ仕事のわりには
私見を差し挟み続けにくいことを
気の毒に思った。
国のお墨付きでチャンネルごとに横並びでない予報が出るのはよろしくないとすると・・・
とも考えていた。

いつもの時間に家を出た。
春の気配はもうなかなか見つけられない。
つばめが忙しく飛んでいた。
カーテンの隙間から差し込むように、
雲の切れ間から光が差し込んでいた。
振り返って背中側の空を見上げると青空も見えた。