揺れる科学と秋の空

台風が秋らしからぬ動きを見せている。

自然という野性での出来事は、まだまだ人知の及ばないところ。

いくら科学を振りかざしても、なるようにしかならないのだろうか。

それとも、ある日突然気付きのヒントにひらめきを得る人が現れるのだろうか。




裸の王様がダイエットを試しても、結果の数字にしか関心がないように

健康法をあれこれ試してみても、見かけの変化にしか関心がないように

多くの人も、身体の中で一体何が起こっているのか、という検証なんてしないし興味も持たない。




民主主義国家においても、

選ばれし代表の方々が緊急事態宣言を試してみても、新規感染者数にしか主な関心が向かないように

マスクだアクリル板だ新型ワクチンだと試してみては、飛沫の行方や副反応など見かけの変化にしか関心が向かないように

身体で一体何が起こっているのか、という事は

何かが起こってから、あってはならないことと検証し始めればいいという考えなのだろうか。

無作為で抜け落ちていたなら、責任は及ばないし仕方ないとなるのを計算ずくで、見て見ぬ振りを決め込んでいるのだろうか。




とはいうものの、そんなものにいちいち付き合っていたら、いくら時間があっても足りないかもしれない。

その為の専門家ではあるのだけれど、火事場泥棒と他国へ言えない所業に専念している噂が立つ有様。

人間の身体も人工的に作れない以上自然の一部なんだから、最後は各々の治癒力に任せるより他ないのかもしれない。

それとも、ある日突然気付きのヒントにひらめきを得る専門家が現れるのだろうか。