瀬戸内寂聴さん、細木数子さんが鬼籍に入られたと聞いた。
彼女たちも同じ人間だったんだなぁ、という
安堵とも納得とも感慨ともつかない不思議な気持ちになった。
マスメディアを賑わせている人達は、私にとっては異次元の世界の人。
華々しさが強ければ強いほど、おとぎ話や作品上の存在でしかない架空の人物となっている。
NHKが言う、いわゆる動画投稿サイトをあまり利用しない私だけれど、こちらで活躍する人も近い印象にある。
それでも誰かの訃報に接すると、情緒の琴線が揺れるのを感じる。
ひとの死を通じて、何かを確認するかのように、暫し立ち止まっている。
「国破れて山河在り」であり「行く川の流れは絶えずして」を感じる。
生まれ落ちた生命は永遠で、そして儚い。
私の体の中では今日も多くの細胞が消え去り、かつ生まれている。
菌やウィルスや微生物の力を借りて、見えない当たり前を謳歌している。
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