沈んだ夕日の残像を眺めていた。
見続けていた筈の空の変化に今日もついて行けず、気が付けば夕暮れは終わっていた。
蛙の大合唱に、気が遠くなるような寂しさを感じた。
語りのために時間軸は生まれた。
記憶を留めておくがために、時系列という整理を行い、様々な物語が生まれては消えてきたに過ぎない。
時間なんて人間の頭の中にしか存在しない。
家に戻って、飲み直そうと片付けと準備をしていたら、そんな仮説が通り過ぎていった。
そこから先のことはあまり良く覚えてはいない。
物語の中の登場人物にでもなろうとしていたような痕跡に気づいたのは翌朝だった。
画像や動画に溢れるネット社会。
そのどっかの住人として、登録したつもりはなくとも、ひっそりとその片隅に登場している。
個人が情報化して、思い出も情報に変えられた。データ化されない部分が疼くのは私だけなんだろうな。
見続けていた筈の空の変化に今日もついて行けず、気が付けば夕暮れは終わっていた。
蛙の大合唱に、気が遠くなるような寂しさを感じた。
語りのために時間軸は生まれた。
記憶を留めておくがために、時系列という整理を行い、様々な物語が生まれては消えてきたに過ぎない。
時間なんて人間の頭の中にしか存在しない。
家に戻って、飲み直そうと片付けと準備をしていたら、そんな仮説が通り過ぎていった。
そこから先のことはあまり良く覚えてはいない。
物語の中の登場人物にでもなろうとしていたような痕跡に気づいたのは翌朝だった。
画像や動画に溢れるネット社会。
そのどっかの住人として、登録したつもりはなくとも、ひっそりとその片隅に登場している。
個人が情報化して、思い出も情報に変えられた。データ化されない部分が疼くのは私だけなんだろうな。
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