今日のニュースにこんな記事がありました。
確定申告が始まった2月16日午後、東京・霞が関の国税庁の周辺では、佐川宣寿・長官の罷免を求める抗議デモが行なわれ、1000人を超える人が集まった。
デモは全国各地の国税局や税務署周辺でも行なわれ、「一官吏」に対して国民がこれだけ大規模な抗議活動を起こしたのは前代未聞だ。
この日、当の本人は「税務署回り」という理由で国税庁を不在にしていた。
佐川長官といえば、昨年の通常国会で、安倍首相夫妻の“お友達”が理事長を務めていた森友学園に国有地が格安で売却された問題をめぐって、財務省理財局長として「記録は速やかに廃棄した」という“証拠隠滅答弁”を行なったことで、その名を知られた。今年に入って財務省と森友側との膨大な交渉記録が残っていたことが発覚し、 “佐川バッシング”が広がっている。
にもかかわらず、佐川長官は“雲隠れ”状態が続いていた。全国紙の経済部記者が言う。
「長官を捕まえようと自宅を夜討ち朝駆けしているが、どこの社もつかまえられない」
遡ること2日──。バレンタインデーの夕方、東京・霞が関にある国税庁の建物から、一人の男性が出てきた。あたりをキョロキョロと見回すと、停めてあった公用車に飛び乗った。マスコミから“逃走中”の佐川長官、その人だった。
公用車に乗った佐川長官が向かったのは、都内のホテル。どうやら、ここを自宅がわりにしているようだ。
翌日、ホテルから登庁する様子は前日以上の警戒ぶりだった。午前7時45分に公用車が地下駐車場に入ると、ホテル従業員が10分おきに地下駐車場とホテル正面の車寄せの見回りを始めた。佐川長官は一般客用のエレベーターではなく、従業員用のエレベーターで地下駐車場に降り、車が出発したのは9時半だった。
佐川氏を乗せた公用車は霞が関とは別の方向に出発。普通なら10分もかからない距離を30分以上かけて遠回りして国税庁に入っていった。
その姿は徴税官というより指名手配の逃亡犯。確定申告シーズンが終わるまで逃げ回るつもりなのだろうか。
この記事を読んで真っ先に、ご家族や職場の部下の人たちを気の毒に思いました。
そして世の大人の大半は子供に「嘘はいけない」と育てていると思うけど大の大人であり、また真実を追求する立場である国税局の長官ともあろう人が逃げ回る、そこに今の日本の堕落を感じてしまうのではないでしょうか?
こんな生活をしていて「これでも、この人は幸せなのでしょうか?」そんな風に思えてきますね。
政治の事などにはあまり関心は無いけれど、様々な業界の隠蔽や改ざんなどの問題を見る度に、外国の人から「日本人は誠実な国民」と言われてきたこと裏切ってしまうようで、とても残念な気がします。
この国の未来を担う子供達に正しい道を示すためにも嘘や隠し事があるのなら本当の事を話す、そんな大人であり、その勇気を持ってほしいと願うのは私だけでしょうか?