日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

光合成の実験

2007-06-09 17:26:48 | 中学理科2分野(生物)
A光合成には二酸化炭素が使われるよ~と、B光合成には光と葉緑体が必要よ~を確かめる実験。植物はアイビー。


Aは昨年、光を当てる時間が短すぎて失敗。今年は2時間に分けて授業前に充分光合成をさせ、BTB溶液が黄色⇒青色に変化しました。単純に石灰水で二酸化炭素の有無を調べるよりこちらの方が好きです。初めて見るBTB溶液の色の変化に生徒が喜ぶのと、「ブロモチモールブルー」と略さない名前を一生懸命覚える姿がかわいいという、どーでもいい理由からですが・・・。(教科書は石灰水がメインなのでもちろん後で説明はします。)でも、本来、BTBは二酸化炭素の有無を調べるものではないので石灰水の方がいいのでしょうか・・・?

Bは失敗しました。湯煎したエタノールに浸して脱色してからヨウ素液に浸す方法をとりました。敗因は、

①アイビーは硬い
②脱色の時間が短い。
③エタノールが充分の温度になっていない。
④何といっても予備実験をしていない。

ということで、2つ改定前の教科書に載っていた、たたき出し方でやってみたいと思います。ろ紙にたたき出す⇒輪郭を鉛筆でなぞる⇒漂白剤に浸す⇒熱湯に浸す⇒ヨウ素液に浸す。という方法です。

メリットは
①葉が硬くても大丈夫
②中1のこの段階では薬品取り扱いの指導が充分でない。

気をつけることは
①漂白剤は塩素系(酸素系で失敗した記憶がある)
②輪郭は必ず鉛筆で!
③たたくのがうるさくて苦情がくる。


どちらにしても、週明け、予備実験をします。
教科書でもFigで扱っているだけなのでムキになることはないのですが、やるなら効率よく成功するようにしたいです。