日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

科学史から考える、現在と未来

2019-02-09 21:08:51 | その他

 

国立科学博物館 特別展 「千の技術博」に行ってきました。
特別展の展示に携わった有賀先生のギャラリートークの日、
30名前後?の参加者と共に、展示の解説を聞いてきました。



長さの単位一つとっても、ドラマがあります。
国家が近代化してくうえで必要だった「長さ」の統一化。
業種によって一寸の長さが違うなんて、考えもしませんでした。
それでも、誰も不自由していなかった、ということですよね。

国内で一尺の長さが統一され、
国際基準に合わせてメートル法が採用された後であっても、
上の写真のように、
尺はこんなところで引き継がれています。



気になった展示の1枚です。
正確な時計を作り出した日本の技術は生活を変えました。
以前、江戸時代には和時計を使い、不定時法が採用されていたということを知りました。
季節によって、1時間の長さが違う・・・?
どうやって生活している?
想像がつきませんでした。
でも、そう、ただ単に、アバウトに生活していただけなんです。
社会全体が。
「時間にルーズな日本人」と外国人に言われた、、、
新鮮に感じるフレーズです。

ギャラリートークの中でも有賀先生がおっしゃっていました。
何か、新しい科学技術が生活に加わることが、何を意味するか。
もちろん、「便利」にはなるけれども、
今まで気にしなかったことを気にすることになる。
正確な時計ができたおかげで、秒単位で時間に追われた生活をするように。

そして入口から気になったこのフレーズ

 

文明開化と共にまなびが変わる。
その背景の是非はともかく、
もう、科学技術は刻々と変化してしまっているのだから、
まなびが変わらなくては仕方ないよね。

歴史の流れ捉えれば、
科学技術の発展とまなびの変容の必然性は関連付けられると思います。
容易に。

同僚の世界史の先生の言葉を思い出しました。
歴史を学ぶことで、過去を知って、現在・未来に活用する。
いやぁ、その通りでしょう、と一人突っ込み。
心の中でだけど。


ギャラリートークの時間に合わせて入館したため、
最後まで見学する前にホタルの光~
もう一回来ないと。
音声ガイド必レンタルです。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。