『大嘗祭』新天皇が国家の安寧と五穀豊穣を祈願する一世一度の祭祈願

新天皇即位に執り行われる『大嘗祭』と『新嘗祭』の違って？

即位礼儀、即位礼儀祝賀御列、の行事も無事終わり、最後の大きな儀式である「大嘗祭」の儀が間もなく執り行われます。皇居、東御苑には大嘗宮が建設され、亀卜（亀の甲を焼いて生じた亀裂を見て占う方法）で選ばれた東西二か所の土地で栽培された新米を準備、更に儀式に供えられる海の幸、山の幸が全国から献上される。日本は稲作文化の国、天皇は毎年秋にその収穫に感謝し、翌年の豊穣を祈願する「新嘗祭」を行っていますが、即位後、初めて迎える新嘗祭を「大嘗祭」としています。天皇の一世一度最大の祭祁ともいえるのが「大嘗祭」、即位後、初めての収穫された品々を天照大神を始め天神地祇に奉り、自らも食する「共食」の儀式でもあります。「古事記」「日本書記」にも記述されてる古い歴史のある万世一系の記しでもある我が国天皇家の行事、「国家の安寧と世界平和、五穀豊穣を祈願する」伝統の行事を国民は認識し、共に祈願しましょう。