茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

瀬戸内寂聴さん 、「愛した・書いた・祈った」自身の墓碑に刻み天国へ旅立ち!

2021年11月12日 | Weblog

 

数々の話題作を生み出した瀬戸内寂聴さんが9日、99歳でこの世を去られました。情熱のままに社会の規範を踏み越える女性を描き、後半は自在を語りで人々に寄り添った半世紀を過ごす作家生活で、刊行した本は400冊以上、その人生は波乱万丈で、夫・子のある身で若い男と駆け落ちし、書いた小説が「花芯」、あまりにも性描写が当時批判を浴びて、作家生活を止めた時もあり、「子宮作家」など呼ばれ、注文も途絶えていましたが、逆境を乗り越えて復帰作「夏の終わり」を発表し、初めての私小説で世間にその名を知らしめました。51歳で突然の出家、この捨て身の選択は後半生に新たな道を開きました。そして法話にも精力的に活動し、人気を博してました。古典の「源氏物語」を独特の解釈で現代文に訳詞て全10巻を刊行しました。私も縁があり出版記念パーテイに出席し、寂聴さんとお話を交わしたことが今になってとても良い思い出になります。親交のあった美輪明宏さんは、彼女のことを「与謝野晶子、岡本かの、の流れをくむ時代を代表する烈女」。と賞賛しております。また一人昭和の歴女が天国へ召されました。合掌。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする