陽気な茶道「長板:薄茶」
私達の茶道クラブも五月に入り、風炉釜のお稽古になりました。寒い11月から4月までは炉釜で湯を沸かし、客はあかあかと燃える炭を近じかに眺めて温まり、暖かいお茶を一服いただきます。5月から10月までは金属や陶器の風炉を使い、炭は見えないようになり涼感の味を楽しみます。千利休の「利休百首」の教えの和歌にも下記の歌があります。
「風炉の炭見ることはなし見ぬとても見ぬこそなおも見る心なれ」
とありますが、「風炉の赤々とした炭を見ることはないかもしれないが心で想像しながら炭火のあることを心に描き一服のお抹茶をいただきなさい。」と利休さんは教えております。お茶のおもてなしの素晴らしさをまた一つ勉強になりました。