一円相(いちえんそう)/ 始まりも終わりもないもの
先日、ある茶会に出席する機会はなくがあり久しぶりに参加致しました。まず目についたのがお軸でした。茶席が終わったあとの拝見でじっくり見させていただきましたが、なんとその軸は文字ではなくて丸を書いたもの「円相」のお軸でした。これは禅語の一つであり、「空、風、火、地、を含む世界全体究極の姿を表し、悟りや、真理を象徴的にあらわしたものといえます。円は欠けることも、余すこともない完全な円満であり始まりもなければ終わりもないものである。思えば、今、世界はウクライナ紛争を始め、なにかと国内でも事件が多く、世相も落ち着きませんが、「円満」という言葉が世界共通であるように、お互い平和な生活が「円満」に営めるように私はこの軸の「円相」に祈願して参りました。とともにこの茶会を開かれたご亭主様の心にも感謝の念を捧げてまいりました。