「原爆ドーム」今なお残る傷痕 広島・原爆投下70年(15/08/06)
「この日を忘れないでください」およそ79年前の8月6日、広島に原爆が投下されました。当時私は旧制中学一年生で「お国のために」と毎日勤労奉仕があり、アメリカ軍戦闘機グラマンの機銃掃射を受けた経験もありました。戦争体験者のひとりとして当時の事は忘れられません。ところが今の人たちは戦争を知りませんし知ろうともしません。日本は世界唯一の被爆国だという歴史の真実、あのような悲しい、悔しい、いやなことは二度と起こしてはいけません。そのため私たち一人ひとりが心にしっかりと過去を刻みつけておかねばなりません。「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」とはよくいったもので、今の日本はまさにその状態ではないでしょうか・・・あれほどの悲惨な出来事をわすれようとしている現在も世界のどこかで戦争、紛争が絶えません。特に何の罪もない子供たちが多く犠牲になってることが悲しみに耐えません。世界唯一の被爆国である日本がもう少し過去としっかり向き合って、他者への思いやりをもって自分たちがすべきことをするそんな救世主になっていただきたいと思います。戦争体験者の一人として毎年この日になると当時を思い出し、平和で毎日暮らせることの幸せを感謝する次第です。