谷川俊太郎「生きる」朗読
谷川俊太郎さんが私を飛び越えて天国へ旅たちました。同年の私を置いて・・・1952年「二十億光年の孤独」で鮮烈なデビューを果たし、エッセイや絵本の執筆、翻訳といった多彩な活動を行いながら精力的に詩を続けてきました。彼の自己紹介(2007年)の詩より。
私は背の低い禿げ頭の老人です。もう半世紀以上のあいだ名詞や動詞や助詞や形容詞や疑問符など言葉どもに揉まれながら暮らしてきましたからどちらかというと無言を好みます。そして私の書く言葉には値段がつくことがあります。」
「かっぱ」「かっぱらっぱかっぱらった とってちっていた かっぱなっぱかった かっぱなっぱいっぱかった かってきってくった」
生きているということ いま生きているということ 泣けるということ笑えるということ 怒れるということ 自由ということ いま生きているということ 鳥ははばたくということ 海はとどろくということ かたつむりははうということ 人は愛するということ あなたの手のぬくみ いのちということ。
いくつか代表作の一部を載せてみましたが、どれもことばあそびうたのひらがなの詩で大和言葉の音韻の美を回復させた戦後日本を代表する詩人として海外でも評価されております。素晴らしい詩人ですね。天国でも素晴らしい詩をつくることでしょう・・・安寧。