多摩動物公園の秋の草花 🌺🌱🌿
百人一首・三十七番「白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける 文屋朝康。 「草の上に置く白露に風が吹きかかる秋の野ではまるで糸で貫き留めていない玉が散るように散り乱れています。」露が玉散る風情からは悲恋が想像される歌でもあります。さて、「大和言葉」というのは元々和歌のことを表すコトバでした。そこから意味が広がって日本独自のコトバ全般を指すようになりました。中国から伝わった漢語やカタカナで書かれる外来語と対照されるコトバです。最近は残念なことですが正しい日本語が使われなくなっています。スマホの普及のせいかコトバが短く詰められているようでとても残念に思います。「日本ならでは」の感受性、美意識などを感じられるような「大和言葉」をもう一度見直して品のある言葉遣いとともに、季節や人間関係の情緒をより繊細に味わえる感性を大切にしていきたいものです。私達「古典の会」も日本古来の古典文学を勉強しながら、相手を思いやる気配りは日本人が受け継いできた宝ものであり、人と人との関係をより円滑にするために大切にしてきたものです。「おもてなし」の茶道の精神と合わせて日本人の精神的伝統は「大和言葉」に結実しています。事を荒立てず和やかな雰囲気を作りだす「大和言葉」を採り入れて人間関係を豊かにし、平和な世を送りたい気持ちです。💛