京都二十四節気 立冬
日の過ぎるのも早いもので今日11月7日から二十四節気の「立冬」に入ります。暦の上ではこの日から冬になります。秋分と冬至の丁度中間にある立冬、その立冬とはどんな時期なのか、季節の言葉「木枯らし・凩」「木枯らし」も「凩」も「こがらし」と読みます。「凩」は日本で作られた漢字つまり国字です。「木枯らし」とは木を枯らす風という意味で秋の終わりから冬の初めにかけて吹く強く冷たい風です。「冬の使者の訪れ」と考えることもできます。冬の到来を告げる凩は同時に今年一年が残り少ないことも教えてくれます。残りの日々を気を引き締めて過ごそう、そんなことを意識させてくれる風でもあります。この時期には霜柱が伸びる時季とも云われ「サクッ、サクッという霜柱を踏む音をどこか懐かしく思うこの時期でもあります。木枯らしが吹きつける日がある一方でやわらかな小春風がほほをなでる日もある立冬、今年は例年よりも暑さが続き、昨日ようやく富士山に初冠雪でした。これからは寒さがつづく日が多くなりますが、小春日和にはゆっくり散歩などもよいでしょう。今年も終わりを迎えます
菊の香や月夜ながらに冬に入る 正岡子規