日本古典文学の代表作である「徒然草」第八段に「色欲ほど人間を迷わせるものはない。なんて人間はばかなんだろう。その昔、久米の仙人が川で洗濯してる女の、裾をたくし上げてあらわになった脛をみて、神通力を失い、空中から落下したという伝説がある。女の手足や肌がきめこまかくて、むっちりと脂ののってるのは、他の色と違って女の色香だから、そこそこ人間臭さを残していた仙人が心惑わされたのも、当然といえば当然だった。さもあらむかし。」さすが兼好法師さん、女性の色香を情緒でくるんでソフトに表現したのが王朝物語だとすれば、こちらは男性を惑わす魔力としてハードに描写していますね。