超訳マンガ百人一首物語第三首(柿本人麻呂)
最近は年末年始に「百人一首」のかるたをする人は少なくなりました。でも日本の古い文化にふれ、歴史の流れについて考えるのもよいものです。私達「古典の会」もそれを目的に地域の公民館活動の一環として活動しております。最近、斎藤治先生の書かれた「百人一首がよくわかる」を読みまして各歌を現代語訳に解説されてとても参考になりました。その例としてあの有名な柿本人麻呂の詠んだ歌があります。
〇=「あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」「現代語訳」=あしひきの山鳥の尾の、だらだらとながながし夜をひとり寝るから。「解説」もしかしたらこれは日本で一番有名な歌です。「あしひき」は山にかかる枕詞です。その後の「山鳥の尾のしだり尾の」も「長い」というためだけの序詞です。『長い夜を一人で寝るのである』というだけの和歌です。斎藤先生曰く「夜が来ます。あなたは恋人がいなくて他にすることもなく夜はただ長いのです。一人で寝る前に「ああ夜は長いだけだよな」と思いませんか?つまんない夜の「長さ」がちゃんと表現されているでしょう・・・これぞ現代語訳ではありませんかこれぞ日本一有名な和歌であります。
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