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UCIが一酸化炭素吸引に警鐘

2024-12-06 13:03:31 | ドーピング問題
 UCI(国際自転車競技連合)が一酸化炭素の吸引に関する声明を発表しました。パフォーマンス向上の可能性が指摘される一酸化炭素の「複数回の吸引」の中止を要請し、現在WADA(世界ドーピング防止機構)へ正式な見解を求めているのだそうです。
 英語メディアEscape Collectiveが7月に報じた記事によると、一部の選手たちは血中ヘモグロビン濃度の測定と高地トレーニング効果の評価を目的に、一酸化炭素を吸引していることが明らかとなっていました。タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)とヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク)は使用を認めています。これが今年のツール・ド・フランス開催中だったこともあり話題になっていたのです。

 UCIは男女レースの関係者を集めたセミナーを開催し、複数回の一酸化炭素吸引によるパフォーマンスへの影響について最新の知見を共有したようです。特に懸念されているのは、複数回の吸引が最大酸素摂取量(VO2 Max)を向上させる可能性があることだそうです。
 そのためUCIは、チームと選手に対して複数回の一酸化炭素吸引を行わないよう強く要請するとともに、医療環境下における単回の使用のみを容認する方針を発表。さらにこの問題の法的・倫理的側面を明確にするため、世界ドーピング防止機構(WADA)に対して正式な見解の明確化を求めたとのことです。

 報道によると現在、UAEチームエミレーツとヴィスマ・リースアバイク、そしてイスラエル・プレミアテックが一酸化炭素吸引による検査を実施しているようです。またシクロワイアードが10月に行ったインタビューにて、マイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック)は使用を認めながらもパフォーマンス向上には繋がらないと強調していました。
 




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