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半村良が驚くダンボール

2023-12-21 10:31:27 | ダンボール
1970年代、半村良の作品に、
「ボール箱」という短編小説があります。

語り手として登場するダンボールが主人公です。

《工場で生まれたダンボールは、
身体の中を何かで満たされたかった。
蜜柑で身体の中を一杯にされると幸せだった。
子供のおもちゃ箱として、積み木やプラモデルを詰めたり、
中に子供を乗せて引きずられる遊び道具にされる日々を送った。

風で公園の池に落ち込み、身体が水に溶けようとしていたその時。
ダンボールは薄れる意識の中で、
身体中が水で一杯に埋め尽くされるという
最高の悦楽を感じて終焉を迎える。》

ダンボールの生涯を語ってはいますが、私たちにとって
心から幸せを感じる瞬間はどんな時だろう
と考えさせられる作品です。

それから50年。
半村良も驚く「水も入れられるダンボール」が登場しました。
ダンボールの表面に特殊な加工を施して保冷や耐水、
防湿効果を持たせたダンボール「クールダン」。

水産品や冷蔵品の運搬用など企業向けに提供していたものを
一般消費者向けに改良したといいます。

通常のダンボールより防臭性能が高く、
保冷、保温性能は、発泡スチロールに近いそうです。

一般家庭でも大切な書類や服の保管、食品の保冷、
クラーボックスやプランターとしても使えるそうです。
緊急時の貯水も可能だそうで、
いろいろな用途がありそうです。

サイズは415×368×252mm(幅×奥行×高さ)で、
内寸は376×335×245mm(同)。
販売はTHINK OF THINGS店舗およびオンラインショップ。
価格は2,900円。
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