古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第八章 レイディ・ワシントン号・その五十五

2011年12月08日 09時57分53秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

淑女ワシントン号第二十一ページ(上の写真の一行目~二行目)

『この二行も教材が悪くほとんど読めません。先生の読んだ通りに説明します。』

解読   舩弐艘とも最早行衛相知レ不申候。

     安心仕候。誠ニ暫く之間別而心苦致候事ニ

読み方  船二艘とも、最早行衛相知れ申さず候。

     安心仕り候。誠にしばらくの間、別けて心苦致し候事に

解説   「舩弐艘とも」・・・判読は困難です。 「最早」・・・「早」は読めませんが、熟語として文意から読みます。  「行衛」も同様です。 「相知レ」・・・「相」はともかく、「知」はちょっと難しいですね。 「不申候」・・・下から返って「申さず」、次のレのような字は「候」です。 「安心仕り候。誠に暫くの間」・・・ここは何とか分かります。 次の「別而」が難しい。「る」のような字が「而」で「て」と読む。 「心苦」・・・「しんく」。 「致」の次ぎに「候」が有ります。