古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その四

2011年12月17日 09時35分34秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

家茂公の串本上陸第二ページ(上の写真の一行目~四行目)

解読    御小休被為遊候上、右私手舩へ被為

      召串本浦へ御渡海無量寺へ

      御一泊被為遊翌六日御軍艦ニ被為

      召

読み方  御小休遊ばされ候上、右私手船へ召させられ、

      串本浦へ御渡海、無量寺へ

     御一泊遊ばされ、翌六日御軍艦に召させられ、

解説  「被為遊」・・・前ページと同じです。 「右私」・・・少し不鮮明です。 「手船」・・・私の持ち船。 「被為召」・・・召させられ。ご使用になられ。 「串本浦」・・・「本」も「浦」も難解です。 「御渡海」・・・「渡」・・・ちょっと読めません。 「無量寺」・・・串本町に有る古刹。禅宗の臨済宗東福寺派の寺。円山応挙や芦雪の絵画で有名です。 最後に「へ」が有ります。 「翌」・・・二文字に見えますが、一文字の「翌」です。 御軍艦の次が判りにくいですが、「被為」行が変わって「召」で「召」は将軍の行為ですから、欠字にして次行トップへ置いています。