古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その十五

2011年12月28日 09時29分41秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 家茂公第六ページ(上の写真の一行目~二行目) 読みにくい文章が続きます。

解読    献上ニ仕度との願意神妙之至りニ奉存候付、

      御許容之上可相成御儀ニ御座候ハゝ、何兎角御賞

読み方   献上に仕りたくとの願意神妙の至りに存じ奉り候に付き

      御許容の上相成るべきおん儀に御座そうらわば、何とかお賞め

解説  「献上に仕りたくとの願意」・・・将軍へ献上仕りたしとの願いの気持ち。 「神妙」・・・殊勝・けなげ・立派な事。 「至りニ」・・・この上なく立派な事の表現。 「至」に送り仮名「りニ」が付いています。 二行目の上部は全く読めませんが、先生は「御許容之上」と読んでいます。 「可相成御儀」・・・相成るべきおん儀」。 その次は、二行になっています。「御座候ハゝ」・・・ござそうらわば。 「何兎角」・・・当て字で「何とか」。 「御賞」・・・お誉め。