古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第九章 将軍家茂公の串本上陸・その九

2011年12月22日 15時14分20秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

家茂公第四ページ(上の写真)今朝は所用が有り、解読は午後4時過ぎになります。ちょっと難しいですが、ご自分で読める所を紙に書いてみて練習して下さい。

お待たせしました。 

解読   仕合ニ奉存候。此段宜御取扱被為下候様仕度、奉願上候。以上。

        子正月    大嶋浦庄屋 重兵衛

               橋爪 周輔殿

読み方  幸せに存じ奉り候。此の段、宜しくお取り扱い下させられ候様仕りたく、願い上げ奉り候。以上。

解説 「仕合」・・・幸せ。 「奉存候」・・・定型句で、「存じ奉り候」。 「此段宜」・・・この段宜しく。 「御取扱」・・・この様な「御」も有ります。「被為下」・・・下させられ。丁寧語。 以下は書きなぐっていますが、「仕度」・・・仕りたく。 「奉願上候」と書いています。 「子正月」は文久四年で、改元して「元治元年」となります。 「重兵衛」も書きなぐっています。 「橋爪周輔」は古座組大庄屋です。 「殿」は「及」のような字になっています。