古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第六章 鯨方一條・その六

2011年08月21日 12時02分34秒 | 古文書の初歩

 

 

鯨方一條第三ページ(上の写真の本文四行目から)

解読

 商人共之内貸遣始末不届付尚吟味之上重々

 可申付候得共右金子不残相償候付用捨以過料

 弐貫文申付之

読み方

商人どもの内へ貸し遣わす始末、不届きに付き、尚吟    味の上重々

申し付くべく候らえども、右金子残らず相償い候に付き、用捨以て過料

弐貫文申し付く。

解説 「貸遣」・・・「遣」の崩しに注意。遣わすと言う字は古文書でよく出ます。 「不残」・・・残らず。「残」の崩しも難解です。 「用捨以」・・・前ページでは「用捨を以」と「を」が有りました。 「過料」・・・罰金。「過」の崩しに注意。 「弐貫文」・・・小判弐両に相当。 「申付之」・・・「これを申し付く」ですが、通常「これ」は読まない。


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