かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 136 ネパール③

2025-03-07 14:47:58 | 短歌の鑑賞

   2025年度版 馬場の外国詠 17(2009年4月)

   【ムスタン】『ゆふがほの家』(2006年刊)86頁~  
     参加者:K・I、N・I、T・K、T・S、N・T、              
         藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:T・H   司会とまとめ:鹿取 未放
                            

136 ムスタンをいづこといはん未踏峰ニルギリを仰ぐ灯のとぼしけれ

            (まとめ)
 ムスタンという土地を人に説明するにはどこにあると言えばよいのだろうか。7061メートルの未踏峰ニルギリを仰ぐ貧しく小さな村で、見える灯も乏しいものだよ。
 ムスタンはかつてムスタン王国があった地方で、今はダウラギリ県ムスタン郡といい、王国の跡が残る北側をアッパームスタン、南をアンダームスタンと呼ぶ。馬場一行が訪ねたジョムソンはアンダームスタンに属し、ムスタン郡の郡都である。100年ほど前、川口慧海が3ヶ月ほど滞在したマルファ村はジョムソンの隣村である。(鹿取)

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