かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男の一首鑑賞 232

2021-05-28 19:36:30 | 短歌の鑑賞
 渡辺松男研究28(15年6月実施)【陰陽石】『寒気氾濫』(1997年)97頁~
   参加者:石井彩子、泉真帆、M・K、崎尾廣子、M・S、鈴木良明、曽我亮子、
       渡部慧子、鹿取未放
    レポーター:曽我 亮子 司会と記録:鹿取 未放


232 どこへでも行きたいけれど君といて座っていればうれしき臀部
 
          (レポート)
 あちこち行きたいとは思うけれど君と二人で抱き合って座ればなお心地よくお尻もきっと喜んでいることだろう。(曽我)


         (当日意見)(15年6月)

★とても楽しい気分になります。これは性愛の場面ではなくて、どこかに恋人と並んで座
 っているんですね。そうすると座っているお尻がうれしがっている。君と旅に行っても
 いいんだけど、一緒に座っているだけで楽しいよと、文字通り読んでかまわない歌だと
 思いますが。(鹿取)

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