かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  135

2021-07-30 19:19:56 | 短歌の鑑賞
  ブログ版清見糺短歌鑑賞21 99年   鎌倉なぎさの会 鹿取 未放


135 みずがね色の雨降る夢にうからいてわれを見ぬ父もの言わぬ母
          「かりん」99年1月号

 「うから」といっているが、父母以外にいるとは思われない、うら寂しい光景だ。父はいるけれども自分を見てはくれないし、母も無言である。そのうえ折からみずがね色の冷たい雨が降っている。孤独な心象風景である。



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