渡辺松男研究2の8(2018年1月実施)『泡宇宙の蛙』(1999年)
【百年】P40~
参加者:泉真帆、T・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:泉真帆 司会と記録:鹿取未放
58 木となりて一生泣いておりたしと泣きながら締めなおすネクタイ
(まとめ)
〈われ〉にも木の不動性が羨ましい時もあるのだろう。仕事に行きたくない気持ちを抑えて〈われ〉は泣きながらネクタイを締め直す。木になったら楽勝、なのではなく「一生泣いておりたし」というところが、この歌のポイントだろう。『寒気氾濫』には次のような歌もある。(鹿取)
直立で泣き叫びいし翌朝の杉は一層真っ直ぐに立つ
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