マロニエの花のアップ
上のマロニエの花の木
ベニバナトチノキの花のアップ
上のベニバナトチノキの樹形
別の場所にあるベニバナトチノキの説明板
いずれも我が家近くにあるものです。
上のマロニエとベニバナトチノキは道を隔ててありますが、マロニエは1本のみ、
ベニバナトチノキは数十本の並木になっています。
2024年度版 馬場あき子旅の歌41(11年7月)
【風の松の香】『飛種』(1996年刊)P136~
参加者:K・I、N・I、井上久美子、崎尾廣子、曽我亮子、藤本満須子、
T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:T・H 司会とまとめ:鹿取 未放
305 潑溂とたのしむ心湧きてゐるわれとかがやくマロニエの実と
(まとめ)
マロニエはギリシャやブルガリア原産で、もちろんトルコにはある。しかし日本国内でマロニエと呼ばれているのはだいたいがベニバナトチノキで、ヨーロッパのマロニエとはべつのものだそうだ。実は栗ほどではないがいがいががあり、剥くと栗に似た実が入っている。しかしそのままでは食べられない。日本のトチの実もトチモチになるがあく抜きに大変な手間と日数がかかるそうだ。マロニエの実が陽光に輝いているのを見ているとうきうきしてきた。マロニエの実によって異郷にある心弾みの実感が伝わってくる。 (鹿取)
306 あさき夢みてゐるやうな煽情の楽湧きて食む昼餐の魚
(まとめ)
305番歌「潑溂とたのしむ心湧きてゐるわれとかがやくマロニエの実と」のように異郷を楽しんでいる作者。見るもの聞くもの、全てが珍しく酔っているような、「あさき夢」を見ているような昂揚した気分である。昼食に立ち寄ったレストランで心の中から湧きだしてきた「煽情の楽」、酔いはますます深くなっているのだろう。あるいは「楽湧きて」は食堂に入るとかなり音量のある音楽が流れていたともとれる。その場合の「煽情の楽」はうきうき楽しくなるような、食欲も増進させるような音楽ということだろう。魚も海に面したこの土地の特産品である。(鹿取)
(当日意見)
★この楽は、心の中に湧いてきたものであろう。この章の歌は順に心が高揚してきて
いる。(藤本)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます