狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

有名人の覚醒剤使用と世間の人達の欲望への依存は同じ・・・際限ない一時凌ぎ・暇つぶしからの自立の必要性

2016-04-17 20:53:09 | 社会・経済
 清原和博氏が覚せい剤の所持・使用容疑で逮捕された事について。
 覚せい剤や大麻、脱法ハーブ等は、たばこや他の処方薬や市販薬よりも度が過ぎる為に、法律で使用を禁止している。その使用によって幻覚症状を引き起こし、公共への害悪、他の犯罪へと繋がるからであり、且つその本人の精神・身体を破壊してしまうものであるからである。
 しかし、たばこはそれに比べて度が過ぎないからという理由で合法化されているが、受動喫煙等と、程度の違いは有れどもさして変わりない様に思うのであるが、かく言う私はこの世に生まれてから1度もたばこを吸った事が無い。吸いたいとも思った事が無い。
 清原氏は外から一見すると富裕で、世間・一般大衆・マスコミからの名誉を得て、高い社会的地位・ステータスに存在し、綺麗な奥さんとその間の子供がいて、傍から見る限りでは幸せそうに見えるものである。
 しかし、実際にはそうでは無かったのではないのか。実際の清原氏は日々空しく感じていたのではないのか
 傍から見ると自分の欲望を満たす事の出来そうなものを多く所有していても、清原氏の心・精神は満たされず空虚であったものと思われる。その理由として、子供の頃から一途に好きで行ってきた野球の現役活動を引退して、その清原氏にとっては巨大な空いた部分が心の中を占めて、それを埋めるべく代替するものが無かったものと思われる。清原氏にとっては、お金も、名誉も、地位も、綺麗な奥さんも、その心の空間を埋める存在では無かったものと思われるのである。
 世間の多くの人達は、何かと依存している。自分の欲望を満たす為、社会的名誉を得る為に、レジャー、ショッピング、博打、セックス、恋愛、友人、配偶者、子供、資格、学歴、会社の名前、肩書、財産、持家、車等々……。清原氏はたまたま覚せい剤に頼ったが、世間の多くの人達のしている事は清原氏とさして変わりがなく同様なのである。
 欲望の対象に接し続けても、心は「一時的に」満たされた様に感じるかもしれないが、結局は満たされていないので、頭や身体が欲望にかられるという禁断症状が出て次から次へと際限なくそれらに手を出し続けるのである。
 虚しさ、心の空白、心の寂しさから避難する為に、「一時凌ぎ」、「暇つぶし」として、それら欲望の対象を求め行っているだけなのである。
 それらに依存するという事は、それら依存しているもののの奴隷状態、つまり欲望の奴隷となってしまっているのである。
 電車等での通勤・通学時や少しの合間に、スマートフォンでゲームやメール、LINEに依存している。読書をしている人もいるが、比較すると少ないのではないか。
 文庫本は500円くらいで多く売っている。また中古の本は単行本でも安く買える。図書館に行けば無料で本を借りる事が出来る。それと比較して、世間の多くの人達は、休日にどれほどのお金を費やしているのだろうか。ちょっと出かけて飲み食いしたり遊ぶだけでも何千円、或いは何万円と金を使う。その「一瞬の暇つぶし」の為に多大な金を使って浪費して「無駄遣い」をする一方では、ワンコインで本を手に入れて何時間、何日をも読書をして、知識や教養、思考力を向上させて自分の内面・心を高める事が出来るのである。対照的である。
 読書は「自立」した行為である。読書とは自分で勉強する事である。心の空虚感を埋める一助となるのである。その中でも最大の本は「聖書」である。そして、イエス・キリストを承認して受け入れる事で、心は満たされるのである。聖書は宗教の書物ではなく、またキリスト教の経典でもない

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  ・2012/12/01付:「下山・・・世間的なものの束縛からの解放で得られる幸せ・・・『下山の思想』を読んで」
  ・2013/10/26付:「自分の『欲望の奴隷』とならずに、創造主の『御心』を知って、それに委ね従う事が必要・・・『しがみつかない生き方―『ふつうの幸せ』を手に入れる10のルール 』を読んで」
  ・2015/08/15付:「人の褒める言葉も私の心を引かず・・・『世の楽しみよ去れ 世の誉れよゆけ』」
  ・2015/11/29付:「精神的に自立した本当の大人は自分で勉強する・・・セックスを基準に大人と判断する世間の低レベル」

 関連動画
 

YouTube:【直言極言】汚濁の世に生きる[桜H27/3/27]

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