AYUKO Soul Quest. "スピってるがフィジってる"

元気になってくれ。
自分にときめいてくれ。
そして愛を見つけてくれ。

技術ではなくて愛

2023年04月14日 | 音楽と歌と私と・・・
「技術ではなくて愛」


この言葉は今日、
私の大切な友人であり、
最高にイケてるDJである彼が
Twitterで言っていた言葉。


これは、
私が歌手の道を歩みながら
常々思っていたことです。
と言っても、
最初からそうだったわけじゃない。
それに気づいたのはずっと後。


でもね、
「技術ではなくて愛」と言える境地に行くには、
実は、技術も知識も経験も必要なのです。
「必要な」技術、知識、経験も身に付けてないのに、
「愛があればいい」と言うのは違うんだな。


だから、この言葉は
全てを身につけた後に言える言葉であろう、と私は思っています。




もちろん彼はそこの部分は言ってないけれど、
彼もそういうプロセスを経てきて
その言葉を今真っ直ぐに言える、
というのが、私には・・・分かる。


私は歌を教えてもいますが、
生徒たちには
「技術は必要だけれど、
それはあくまでも自分が表現したいことを
表現できるための"ツール”であって、
決して一番に来るものではない」
と言います。

私すごいでしょ?
歌、うまいでしょ?

と、人に自慢をするための技術など、
なんの意味もない。
もちろん「すごいね〜〜!」って
言ってもらって満足するというのが
その人の歌う理由であれば別だけど。


表現をするためのツールとしての技術。
そして、あなたは何を表現したいのか。
表現してどうしたいのか。


「人と比べる」「競争する」
というのはある一定の時期には
役に立ちます。


私が20歳そこそこの時、
私はアメリカにある音大で学んでいたわけですが、
歌手たちの間の競争たるや、それはすごかった。
「どんだけ高いところまで地声で出せるか」とか、
「どんだけかっこいいRifを付けられるか」とか、
Gospel Choirにおいては「ソロを取れるか」とか、
学校のSingersのイベントのオーディションに受かれるか、とか。。。

(*Rifとは、Soul系のボーカルスタイルの一部ですが、
一つの節の途中や最後にメロディーにはない音符を入れて、
転がすように歌うスタイルで、音符選びと声の滑らかな転がしで、
良し悪しが判断されます。)


その頃の私はまだまだ劣等生でしたから、
それはそれは悔しくて、泣きながら練習しました。
ですから、あの時の私にとって、
「比較」や「競争」は私のモチベーションとなりました。

さて、
先に書いた
「表現をするためのツールとしての技術。
そして、あなたは何を表現したいのか。
表現してどうしたいのか。」

そう。
これはどこに通じるかというと、


「なぜ、あなたは"人前”で歌うのか。表現するのか。」


という問いに通じると思うのです。


ここが彼の言った
「技術ではなくて愛」という言葉の原点になるのです。


つまり、
彼が音楽が好きなら
一人で曲流して楽しんでたらいいじゃん。
私が歌が好きなら
一人で歌って楽しんでたらいいじゃん。

という選択肢もある中、
私たちは形は違えど、
「人前で」それぞれのやり方で音楽を表現することを選んでいます。


私の話に戻りますが、
私は「比較」「競争」からしばらく抜けることができませんでした。
帰国してからも、
いつも「私はすごいの」「私はうまいの」、
そんなことばかりを気にしていました。


その頃に、このブログでも何度かお話をしましたが、
ヒーリングの師に言われたことがあります。


「人のために歌いなさい」と。


その頃の私には意味が分からなかった。


人のため?
人のために歌う、って
なんか恩着せがましい響きじゃない?
誰が私が歌うことなんて求めてるの?
誰が私の歌を聞きたいって思ってるの?


その意味がようやく分かったのは、
それを言われてから10年以上経ってからでした。
結婚し、子供を二人産み、
音楽はもうやめようと思っていた時に、
「もう一度ステージに戻ろう」と決めて、
LIVE活動を始めてからでした。
今から7年前になるでしょうか。


人のために歌いたい、という気持ちは、
恩着せがましいことじゃない。
それは「私が、私が」がなくなって
初めて持てる気持ちであることが分かりました。


そこには「自分の歌をアピールしたい」が
もうないのです。
人にどう思われるかと気にする気持ちもないのです。


それよりも、
「喜んでほしい。素敵な時間を過ごしてほしい。」しかなく、
そのために、準備や練習をするのです。


そういう自分が初めて現れた時に
私はやっと「私はこれでいいのだ」と思えたのでした。

比較をすれば、それこそ私より「うまい人」はいくらでもいる。
競争という土俵に立てば、そこには終わりはない。


やっと自分が身につけてきた
技術、知識、経験にOKできたのです。

だからこそ、「もういい」のです。

それらは私にとって「頼もしいツール」という
正しい場所に戻っていきました。


「技術ではなくて愛」


人のために歌いたい。
喜んでもらいたい。
素敵な時間を過ごしてもらいたい。
全員が受け取って喜んでくれることはないかもだけど、
それでも私は図々しく、歌を通して愛を配りまくり続ける。


そうやってファミリーの輪が広がってゆくのなら、
それこそそれは「愛の輪」ではございませんか!


オリジナル曲を書き始めて、
私にとって新たな世界へと入っていきました。
もうすぐ初めてのバンドリハーサル。
20代からの付き合い、みんなそれぞれの道を歩みながら、
我ら再び集結。

なんて幸せなんだろう。

もうここからは苦渋とか挫折とか、そんなのないの。

ここからはね、楽しみまくるの。

そして皆さんをお呼びするの。


「その他大事な諸々」はもう揃ってるから、
もう「愛」だけでいいの。


ね、DJ AKKY^^

Thank you and love you, my Boo💓







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