AYUKO Soul Quest. "スピってるがフィジってる"

元気になってくれ。
自分にときめいてくれ。
そして愛を見つけてくれ。

聖子ちゃんと私

2023年04月22日 | 音楽と歌と私と・・・
私のウェブサイトのプロフィールのところにも書いてありますが、
知っている人は知っている?
私が歌うきっかけとなったアーティスト、
歌手としての私のルーツとなる人というのは松田聖子さんなのです。


1stシングルの「裸足の季節」は
洗顔料のCMで使われましたし、
2ndシングルの「青い珊瑚礁」はもちろん有名、
しかし、3rudシングルの「風は秋色」というのが、
当時、私は小学2年生だったと思うのですが、
最も「がツン!」と来た曲だったのです。

そこからですね、
私の松田聖子ルーツが始まったのは。

当時はレコードの時代。
クラシック好きの父が半年に一回くらい、
秋葉原のレコード店で爆買いするのに引っ付いていって、
私は聖子ちゃんのアルバムLPを買ってもらう、
というのが恒例となりました。
(中1から洋楽へと変わるわけですが、
それもまた、今の私を作っているものです。)


なぜ、聖子ちゃんにそんなにも惹かれていたのか。


今思えば、いや、今聴いても、
すんばらしい楽曲に恵まれていた方だと思うのですが、
楽曲を含め、私は

「松田聖子」という世界観に惹かれていたのでした。


それは可愛くて明るくて、
ピンク色の世界とでも言うのでしょうか。

ザ・女の子・・・そういう世界だったのですね、私にとって。


当時から、かなりの大人になるまで、
私はそれとは正反対の自分を「演じなければ」いけなかった訳ですが、
(と言っても、当時は本人はそんなの気づいてない)
本当に好きで憧れていた世界というのは、
曲を含めて、松田聖子の世界だったのですね。


実は、それこそ、もう20年前になるでしょうか、
松田聖子さんの楽曲のコーラス(レコーディング)をやるお仕事をいただきました。
自分のルーツである人の楽曲に自分が参加する、
信じられない気持ちでした。
レコーディングが終わり、少し待てばご本人に会えるところだったのですが、
私はその時は帰ってしまった。


さて、
20代からの紆余曲折な私の歌手人生・・・
紆余曲折でありながら本当に恵まれた歌手人生については
ココで何かと書かせていただいております。

昨年の秋から本気のオリジナル曲制作についても。


二日目に、
初めてバンドリハーサルがありました。


ドラムのT君(私の大親友のハルちゃんの旦那様)、
ベースのS君、
7年前の歌手復帰からずっと一緒にやってくれてる
鍵盤のN君。

3人とも、私が20代の頃からのお付き合いです。

それぞれの道を歩みながら、こうやって集結。
素晴らしいミュージシャンたちであり、
盟友であり、そういう意味では私にとって
このメンバーでやるのは自然であり、
同時に、もう、感謝しかない。


オリジナル曲については
予め私の方でパソコンで大体のデモは作ってあったのですが、


やっぱり、
実際に生で音を出すと違うね!!!


その違いというのは、
機械では決して作れない
人間の血が通ったオーガニックなサウンドが、
「今、ここ」で起きていること、

また、それを(オリジナル曲において)初めて経験する私には
感動や緊張や戸惑いやら、色々。


練り直すべき点などはあったのだけれど、
「見えてきた」という、実りあるリハーサルとなりました。



ここからが今日のお話に通じるのですが。


お休み時間にね、
ドラムのT君が


「あゆちゃん、聖子ちゃんの曲やってみたら?」


というではないですか!
突然!
でも、聖子カバーライブをやったらという意味ではなく、

「聖子ちゃんって、あゆちゃんのルーツやろ?
一度バンドでやってみたら、
何か見えてくるんちゃうんかなと思って。」


親友ハルちゃんの旦那様だもの、
やはり発想が違う。


最初は冗談かと思って笑ってしまったんだけど、
後でよくよく考えてみた時に、
彼の提案はすごいかもしれないと思ったのでした、


聖子ちゃんがルーツと言っておきながら、
色々なカバーをやってきておきながら、
私は一度も彼女の曲のカバーをしたことがないのです。
もちろん、ほとんどが英語の曲だったということもあるのですが、
大貫妙子さんの曲はやったじゃないか。。。


あれだけ憧れた聖子ちゃんのカバーすらやったことがない。


ずっとあったんだな。
そしてまだあるんだな。


「可愛い私は恥ずかしい」


っていうのが。


親友ハルちゃんからの衝撃発言を書いたブログ
『ピンクでかわいいアイドルです。』
完全にリンクする、その夫君の発言。


今回のリハーサルでは、
6曲中、4曲音を出すことができたのですが、
ファンク曲あり、ハウス曲あり、hip-hop jazzあり、
で、最後にやった曲は、
一番最近書いた、
キュートなポップロックだったのですが、


実はその曲を歌っている自分がすごく好きだった。
(いや、他の曲も良かったのですよ!)


キュートな恋の歌なのですがね、
「そういう自分の部分」が歌いながら喜んでいたのですね。


そう、すごく喜んでた、
なんかね、「こういうの歌わせてくれてありがとう!」みたいなね。


そこで、T君の「聖子ちゃんの歌をやってみたら?」でしょ。


なんだか、色々繋がってきたように思うのです。
「あともう少し」の部分というのが、
「そこ」なのかもしれない、と。


つまり、
これまでの「限定された世界」に
どうしても加わらなければいけない私の世界の一つ。


それはやはり、
私の「ルーツ」である聖子ちゃんが鍵を握っている。


ずーっとずーっと憧れていた世界。
そして、それは私の中にちゃんと生きている。


英語で

Longingという「恋焦がれる」というような意味の言葉あるのですが、


There is something that my heart has been longing to express.


「私の心がずーっと表現したくて恋焦がれてきた何かがある。」



パズルの最後のピース・・・かもしれません。


ハルちゃんから旦那様のT君へ渡っての、私へのインスピレーション。
Thank you, my dear friends.



松田聖子「風は秋色」。
聖子さん、私の「本当の憧れ」をずっと見せてくださって、ありがとうございました。
あの頃、私の代わりに「女の子」を生きてくださって、ありがとうございました。






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