私は高校の時にアメリカに一年留学して、
大学はボストンにあるコンテンポラリー音楽専門の
音大に行きました。
13歳から洋楽をメインに聞き始め、歌い始め、
英語という言語に慣れ親しんできました。
英語という言語が持つリズム、響き、ニュアンス、
と言ったものは、
たくさん歌うことで身についたものだと思います。
そんな経験があり、
30歳くらいから、
英語の歌詞を書くお仕事をいただくようになりました。
当時はまだ「英語の歌詞」において、
日本の音楽業界ではそんなに需要がなかったのですが、
そんな中でも、作曲家の方々とのご縁もあり、
CMであったり、ドラマや映画であったり、
英語で歌詞を書かせていただく機会をいただけたのは、
本当にありがたいことでした。
(ご興味のある方は私のwebsiteの「Works」をご覧になってくださいませ。)
今でもそんなに需要はないのかもしれませんが、
それでも少しずつ変わってきていて、
あえて英語の歌詞の歌を使いたい、という企画
(ドラマとかアニメとか映画とか)も増えているのでしょうか、
この数ヶ月で4曲も書かせていただく機会を得て、
現在、その4曲目に取り組むところです。
残念ながら、
現時点ではまだどれも公表することができず、
来年の春までにはどの作品で書かせていただいたかは
追ってお知らせできるかと思います。
さて。
「英語の歌詞を書くお仕事」とは
一体どのようなプロセスなのか。
私が勝手に自分のオリジナルを書くのとは違って、
そこには「どのシーンで使われるか」
「どんなテーマなのか」
そういった括りがあります。
そして、
メロディーが出来上がってきます。
(そうじゃないと始まらない)
作曲家の方からメロディーの譜面と、
簡単なデモが送られてきて、
求められている内容と共に、
作詞作成が始まります。
今日、ちょうど今年4曲目となる楽曲の、
メロディーと譜面が送られてきまして、
まずは譜面を見ながら、
デモを聴く。
そして、
今回は監督から
しっかりとしたテーマに関する資料をいただいておりまして、
いくつものキーワードを念頭に
デモを何度か聴きました。
先に資料をいただいていたので、
イメージはあったのですが、
メロディーを聴くと
そこでまたグッと世界観が見えてきました。
でもその時点ではまだ
「具体的」ではないのです。
具体的、というのは、
楽曲の構成に対して、
どこにどんなストーリーを置くか、
という意味で、です。
いわゆる起承転結です。
漠然としていて、まだ言葉にはならない世界が
ふわ〜〜っと私の中で浮いてくる。
ここから「ストーリーを言葉に落としてゆく」という、
いわゆる「歌詞の作成」が始まるのですが・・・
そう。
産みの苦しみというアレが待っています。
楽曲がいわゆる「わかりやすいサビがある」構成の場合、
つまりサビは「結」、
その曲が一番伝えたいことがそこに置かれるのがほとんどですが、
私の場合はまずサビを固めることがいつものやり方になっています。
そこから、サビに繋げるためのストーリーを頭(「起」)に戻って書いてゆく、
そうやって「逆方向」なプロセスを踏んでいます。
それから英語の歌詞の場合、
「韻を踏む」ことがとても重要になってきます。
同じメロディーやリズムが繰り返される場合、
ラインの最後に韻を踏むことで、
聞いていて気持ちのいいものになるのです。
実はここが結構大変でして、
最初のラインで良い歌詞が書けたと思っても、
次のラインで韻を踏む時に、
良い言葉が見つからない!となると、
韻を踏むために最初のラインの歌詞を考え直す必要が出てきたりするのです。
言いたいことは変えずに、
別の言葉を選ぶ。
でも、
英語の歌詞の醍醐味というのは、
その「韻を踏む」というところで、
それが面白くて、
私は自分のオリジナル曲でラップなんか
やったりするわけです。
さて。
これまで、
デッドラインギリギリまで書けませんでした、
という経験はなく、
どちらかというと、
私の場合は全ての資料が揃った時点の当日、翌日には
大体書けているパターンでして、
(ちなみにそれはすんごい速いです)
多分、今回も・・・
そう、いつも「今回もすぐに書けるのか」というのは、
毎回やってみないと分からず、
今私は、そこにいます。
私は全部揃ったら、
一気に書くというのがパターンで、
それは「最初の段階でのインスピレーション」というのを
大事にしているからだと思います。
もちろん、
カチンとハマる言葉を見つけるまで
何度も書き直すのですけれど、
先の『漠然としていて、まだ言葉にはならない世界が
ふわ〜〜っと私の中で浮いてくる』という、
その最初の世界からは
「あ、やっぱり違うかも」と離れず、
それを信じてキープするのが
どうもこれまでの経験から
(少なくとも私にとっては)
間違いはないような気がします。
結局、
書くのは私で、
「私次第ということで
オファーをいただいている」ということに根を張っておく、
そういうAssertiveness(〔意見・要求・感情などの表現の〕自信に満ちた態度)、
健全なそれがないと、
このようなお仕事はできないのではないかと思います。
無数の言葉、表現方法の中から、
どれを選ぶかは個人次第で、
そして、ある意味どれを選んでもいいのです。
それは各々の「センス」によるものですが、
そのセンス、といのもはっきりとした標準というのがないのです。
それでも
世の中には「明らかにとびきり光っているセンス」を持っているアーティストの方々が
たくさんいらっしゃいますが、
では、私はそれか?と疑問を持ち出したら、
もう何も書けません。
表現という「自由という不自由」の中においては、
「私はこれがいいと思っている」という確固たる軸があって提出できなければ、
その後に修正を要求されても、
軸がなくては根無草のように、
きっと自分にとっての「ここだ!」という岸には着けないでしょう。
なんて偉そうにブログを打っているということは、
もしかして、もう書けたの?!
・・・
・・・
いや・・・それが、
勢いよく書き始めたけれど、
途中であ〜〜〜!ってなっちゃって、
とりあえず明日に仕切り直すことにした・・・
今回はそういうオチでございます。
(こういうのを「油を売る」という。
でも行き詰まったら一旦離れる勇気も必要なり。)
BE ASSERTIVE, AYUKO!!!
はい・・・
頑張ります・・・
でもね、あ〜〜〜!ってなっちゃってる今、
すごく思うのです。
このような技術、表現力が求められる作詞という「お仕事」もね、
それがどんな内容が求められているものであれ、
自分の中にある「愛」というエッセンスを散りばめることは
絶対に忘れてはいけない、と。
頭だけでは書けないのです。
天の声↓
追記:ああ、今日はうんちく垂れました。(自分のための備忘録です🙏)
12月29日のお昼間(13:00~)に今年最後のLIVEをいたします。
私の真骨頂、Feminine & GirlyなSweetなLIVEをお届けいたします。
仕事納めとお正月準備の間の「ホッとする時間」をご一緒しませんか?
ご予約はお店のHPからどうぞ。
お問い合わせ | 大塚Welcome Back
7月29日に『AYUKO & Fukubatch』の1st シングルが配信スタートしました!
Ambient&Healingな優しい世界です。
これもまた、私の心地良いheart beat & rhythm です。
是非、お聴きになってみてください😊
Lyrics/Vocals : AYUKO Soul Quest.
https://www.ayukosaito.com
Composed : Arranged : Fukubatch
http://fukubatchmusic.com
Mastering : Masato Morisaki at Artisans Mastering
(TinyVoice, Production)
https://artisansmastering.com
<AYUKO Soul Quest.プロフィール!>
*落ち着くまで何かと改訂されます(いつ落ち着くのか?!)
AYUKO 歌手
Sweet SoulなLIVEを展開中。
音楽・歌・言葉を通して皆さんにLoveを大盤振る舞い!
大好評ブログ"スピってるがフィジってる”
<AYUkO Soul Quest.の詳しいことについてはオフィシャル・ページへ!>
https://www.ayukosaito.com
<聴くブログ!?>
「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/
X: https://x.com/AyukoSaito
↓Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA
こちらは準備中!
大学はボストンにあるコンテンポラリー音楽専門の
音大に行きました。
13歳から洋楽をメインに聞き始め、歌い始め、
英語という言語に慣れ親しんできました。
英語という言語が持つリズム、響き、ニュアンス、
と言ったものは、
たくさん歌うことで身についたものだと思います。
そんな経験があり、
30歳くらいから、
英語の歌詞を書くお仕事をいただくようになりました。
当時はまだ「英語の歌詞」において、
日本の音楽業界ではそんなに需要がなかったのですが、
そんな中でも、作曲家の方々とのご縁もあり、
CMであったり、ドラマや映画であったり、
英語で歌詞を書かせていただく機会をいただけたのは、
本当にありがたいことでした。
(ご興味のある方は私のwebsiteの「Works」をご覧になってくださいませ。)
今でもそんなに需要はないのかもしれませんが、
それでも少しずつ変わってきていて、
あえて英語の歌詞の歌を使いたい、という企画
(ドラマとかアニメとか映画とか)も増えているのでしょうか、
この数ヶ月で4曲も書かせていただく機会を得て、
現在、その4曲目に取り組むところです。
残念ながら、
現時点ではまだどれも公表することができず、
来年の春までにはどの作品で書かせていただいたかは
追ってお知らせできるかと思います。
さて。
「英語の歌詞を書くお仕事」とは
一体どのようなプロセスなのか。
私が勝手に自分のオリジナルを書くのとは違って、
そこには「どのシーンで使われるか」
「どんなテーマなのか」
そういった括りがあります。
そして、
メロディーが出来上がってきます。
(そうじゃないと始まらない)
作曲家の方からメロディーの譜面と、
簡単なデモが送られてきて、
求められている内容と共に、
作詞作成が始まります。
今日、ちょうど今年4曲目となる楽曲の、
メロディーと譜面が送られてきまして、
まずは譜面を見ながら、
デモを聴く。
そして、
今回は監督から
しっかりとしたテーマに関する資料をいただいておりまして、
いくつものキーワードを念頭に
デモを何度か聴きました。
先に資料をいただいていたので、
イメージはあったのですが、
メロディーを聴くと
そこでまたグッと世界観が見えてきました。
でもその時点ではまだ
「具体的」ではないのです。
具体的、というのは、
楽曲の構成に対して、
どこにどんなストーリーを置くか、
という意味で、です。
いわゆる起承転結です。
漠然としていて、まだ言葉にはならない世界が
ふわ〜〜っと私の中で浮いてくる。
ここから「ストーリーを言葉に落としてゆく」という、
いわゆる「歌詞の作成」が始まるのですが・・・
そう。
産みの苦しみというアレが待っています。
楽曲がいわゆる「わかりやすいサビがある」構成の場合、
つまりサビは「結」、
その曲が一番伝えたいことがそこに置かれるのがほとんどですが、
私の場合はまずサビを固めることがいつものやり方になっています。
そこから、サビに繋げるためのストーリーを頭(「起」)に戻って書いてゆく、
そうやって「逆方向」なプロセスを踏んでいます。
それから英語の歌詞の場合、
「韻を踏む」ことがとても重要になってきます。
同じメロディーやリズムが繰り返される場合、
ラインの最後に韻を踏むことで、
聞いていて気持ちのいいものになるのです。
実はここが結構大変でして、
最初のラインで良い歌詞が書けたと思っても、
次のラインで韻を踏む時に、
良い言葉が見つからない!となると、
韻を踏むために最初のラインの歌詞を考え直す必要が出てきたりするのです。
言いたいことは変えずに、
別の言葉を選ぶ。
でも、
英語の歌詞の醍醐味というのは、
その「韻を踏む」というところで、
それが面白くて、
私は自分のオリジナル曲でラップなんか
やったりするわけです。
さて。
これまで、
デッドラインギリギリまで書けませんでした、
という経験はなく、
どちらかというと、
私の場合は全ての資料が揃った時点の当日、翌日には
大体書けているパターンでして、
(ちなみにそれはすんごい速いです)
多分、今回も・・・
そう、いつも「今回もすぐに書けるのか」というのは、
毎回やってみないと分からず、
今私は、そこにいます。
私は全部揃ったら、
一気に書くというのがパターンで、
それは「最初の段階でのインスピレーション」というのを
大事にしているからだと思います。
もちろん、
カチンとハマる言葉を見つけるまで
何度も書き直すのですけれど、
先の『漠然としていて、まだ言葉にはならない世界が
ふわ〜〜っと私の中で浮いてくる』という、
その最初の世界からは
「あ、やっぱり違うかも」と離れず、
それを信じてキープするのが
どうもこれまでの経験から
(少なくとも私にとっては)
間違いはないような気がします。
結局、
書くのは私で、
「私次第ということで
オファーをいただいている」ということに根を張っておく、
そういうAssertiveness(〔意見・要求・感情などの表現の〕自信に満ちた態度)、
健全なそれがないと、
このようなお仕事はできないのではないかと思います。
無数の言葉、表現方法の中から、
どれを選ぶかは個人次第で、
そして、ある意味どれを選んでもいいのです。
それは各々の「センス」によるものですが、
そのセンス、といのもはっきりとした標準というのがないのです。
それでも
世の中には「明らかにとびきり光っているセンス」を持っているアーティストの方々が
たくさんいらっしゃいますが、
では、私はそれか?と疑問を持ち出したら、
もう何も書けません。
表現という「自由という不自由」の中においては、
「私はこれがいいと思っている」という確固たる軸があって提出できなければ、
その後に修正を要求されても、
軸がなくては根無草のように、
きっと自分にとっての「ここだ!」という岸には着けないでしょう。
なんて偉そうにブログを打っているということは、
もしかして、もう書けたの?!
・・・
・・・
いや・・・それが、
勢いよく書き始めたけれど、
途中であ〜〜〜!ってなっちゃって、
とりあえず明日に仕切り直すことにした・・・
今回はそういうオチでございます。
(こういうのを「油を売る」という。
でも行き詰まったら一旦離れる勇気も必要なり。)
BE ASSERTIVE, AYUKO!!!
はい・・・
頑張ります・・・
でもね、あ〜〜〜!ってなっちゃってる今、
すごく思うのです。
このような技術、表現力が求められる作詞という「お仕事」もね、
それがどんな内容が求められているものであれ、
自分の中にある「愛」というエッセンスを散りばめることは
絶対に忘れてはいけない、と。
頭だけでは書けないのです。
天の声↓
追記:ああ、今日はうんちく垂れました。(自分のための備忘録です🙏)
12月29日のお昼間(13:00~)に今年最後のLIVEをいたします。
私の真骨頂、Feminine & GirlyなSweetなLIVEをお届けいたします。
仕事納めとお正月準備の間の「ホッとする時間」をご一緒しませんか?
ご予約はお店のHPからどうぞ。
お問い合わせ | 大塚Welcome Back
7月29日に『AYUKO & Fukubatch』の1st シングルが配信スタートしました!
Ambient&Healingな優しい世界です。
これもまた、私の心地良いheart beat & rhythm です。
是非、お聴きになってみてください😊
Lyrics/Vocals : AYUKO Soul Quest.
https://www.ayukosaito.com
Composed : Arranged : Fukubatch
http://fukubatchmusic.com
Mastering : Masato Morisaki at Artisans Mastering
(TinyVoice, Production)
https://artisansmastering.com
<AYUKO Soul Quest.プロフィール!>
*落ち着くまで何かと改訂されます(いつ落ち着くのか?!)
AYUKO 歌手
Sweet SoulなLIVEを展開中。
音楽・歌・言葉を通して皆さんにLoveを大盤振る舞い!
大好評ブログ"スピってるがフィジってる”
<AYUkO Soul Quest.の詳しいことについてはオフィシャル・ページへ!>
https://www.ayukosaito.com
<聴くブログ!?>
「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/
X: https://x.com/AyukoSaito
↓Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA
こちらは準備中!
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