AYUKO Soul Quest. "スピってるがフィジってる"

元気になってくれ。
自分にときめいてくれ。
そして愛を見つけてくれ。

女性の皆さん、男性を援護する覚悟はあるのか

2021年03月25日 | 女性であること、のあれこれ
森さんの女性蔑視とされる発言から、
今度は佐々木さんの演出に関する提案問題と、

なんともものすごい速さで
あらゆる「もう、それ古いんじゃね?」という概念が、
明るみに出ては猛烈な勢いで反発され、
公の場で切られてゆく現象。


前述のものは女性蔑視、差別の問題ですが、
ジェンダーのこともそうですが、
これからはその人がどんな個性やバックグラウンドを持っているに関わらず
「人として」その人の在り方というものをリスペクトする、
何かの条件でもって人を差別する、ということはナンセンスである、
という流れを私たちは作ってゆく運命なのだと思います。
(その流れに反して生きていこうとする人にとっては、
とても苦しい道になるでしょうね。もちろん選択は自由ですが。)


今回のタイトルは
「女性の皆さん、男性を援護する覚悟はあるのか」
と、なんともアグレッシブなものにしましたが。


一連の女性蔑視発言と、
そこからの世間の反応を見ながら、
思うことがあったのです。


私は正直言いますと、
歌手という仕事を長らくやって参りましたが、
これまで一度も女性であるが故の悔しさを経験したことがありません。
女性の声というのは一つの楽器ですから、差別は受けないのです。

ですから、
いわゆる男性優位の組織などで、
とても悔しい思いをされた女性の方々の気持ちが分かると言ったら、
嘘になります。
想像はできますが、実際の体験の方がはるかにきついものに決まっています。


それでも私は思い切って
今回のタイトルのままで書きたいと思います。


歴史上、革命というのは避けられないものであったと思います。
大きな力を持ったものに対して、
その抑制にずっと耐えてきた民が、
全力で「変えるために」戦ったのです。
命をかけて。

そこまでしないと「変えられないもの」がきっとあるのです。


ですから、
女性たちにとっての社会におけるその闘いは、
それはそれは長く、それはそれは厳しいものとして
今日まで来たと思うのです。

それが、今ようやく、
今まではマイノリティだったものが
社会全体が動き出した。
動かざるを得ない状況になった。

女性陣、優勢ですよ。
でも、ここまでの長い長い戦いの歴史があったこそなのです。
それは世界全体がそうだと言えるでしょう。

ここぞとばかり、未だ愚かな男どもを叩けってなもんで。


好きなだけ叩け。
好きなけ罵倒し、
好きなだけ仕返しをしたらいい。
多分。


私はわきまえない女です。

そうです。
「女だから、わきまえなきゃいけない」はおかしい。


身体が大きい女性だからって、なぜブタの格好しなければいけないのか。


もう外見を「お約束のネタ」にするのはやめませんか。
それで人を傷つけるのはもうやめませんか。


「もう堪忍袋の緒が切れた。いや、いくつあっても足りない。
もう黙ってなんかいるものか」

今世の中の女性たちはそんな感じだと思います。


女性だから。
女性のくせに。


一体、どれだけ言われて来たことでしょう。
笑いのネタにされ、
侮辱され。
自分の本来の力を発揮する機会を奪われ。


反論を唱えるのは大事なことです。
それは自分自身を大切にし、リスペクトすること。
社会をより良きものに変えてゆくには
一丸となって戦ってゆく。訴えてゆく。
我々すべての人間の責任です。


ですが、
「仕返し」という形をずっと取るならば、
私たちは男性が女性にしてきたことと同じことをすることになります。
それは振り子が大きく反対側に行くだけの話です。
これまでの社会とレベルはなんら変わりません。
女性蔑視をしてきた人たちと同じレベルになるだけです。


そこで、覚悟、のお話。


あなたはここから先、
今こうやって女性が優勢になってきた時代、


男だから。
男のくせに。


を言わない、と心に決められますか。

森さんや佐々木さんをはじめとする世代の男性たちが、
どのような時代、社会で育てられ、生きてきたか、
想像してあげられますか。

彼らは彼らで、
「男ならば」「男として」という
重い荷を背負ってきたのは分かりますか。


男なんだから泣いちゃいけない。
男なんだから強くなければいけない。
良い大学を出て、良い会社に就職し。
父親として。一家の大黒柱として。


私たち女性と同じくらい、
彼らも「その社会」で生きてきたのです。


それを想像することができ、
理解することができ、
初めて女性は「新たな上のレベル」の
差別のない社会を。胸を張って築いていけるのではないでしょうか。


男だから、男のくせに、
女だから、女のくせに、を超えて、
女性が男性に「蔑視返し」ではなく
援護できたら、

あんた、もう怖いもんなしよ。

分かる?


SUPREME POWER!!!


愛の力ね。






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