このところ、
とにかく映画『Pride and Prejudice(高慢と偏見)』
(19世紀イギリス作家Jane Austen原作)の世界に
ハマりにハマって、
日々、その風景と音楽(Youtube)に身を浸し、
「自分のおうち」に何度でも戻る、
そんなお話を一つ前のブログでしました。
主人公のエリザベス・ベネットについては、
『エリザベスのちょっと頑固でありながら、
社会や周りの人々の目を気にして、
自分を下げる、ということを決してせず、
上から目線の連中からの侮辱を断固として受け入れない在り方。
自分の価値というものを、
自分の中で、「不動のもの」として持っている。
そんなエリザベスから学ぶことはたくさんある。』
と、書きましたが、
タイトル&テーマである『高慢と偏見』というのが、
ここで意味をなしてきます。
原題『Pride and Prejudice』の
「Pride」なのですが、
日本語にする時に、
「高慢」と訳すか「プライド」と訳すかによって、
ちょっとニュアンスが変わってきますね。
映画の日本語タイトルは「プライドと偏見」となっています。
ここからは「プライド」というニュアンスでお話しします。
要は、
エリザベスは「プライドが高い」のです。
人からの見下しや侮辱を決して受け入れない、という気高さというのは
時に「不要なプライド」になることもあります。
プライドが高いというのは、
ある意味「自分を守るための壁」だと
私は思っていて、
同じPrideでも「自分に誇りを持つ」というのと違う。
(日本語も難しいけど、英語も難しいね)
エリザベスはその両方を持っているのだと思うのですが、
彼女のその「プライドの高さ」によって、
最初から自分の周りに壁を作ってしまう。
それが(最後には結ばれる)Mr. Darcyとの関係に
大きく影響を及ぼすのです。
簡単に言うと、
彼女のプライドの高さと、
「上流社会の人への偏見」によって、
彼女はMr.Darcyを「こういう人だ」と決めつけてしまうのです。
出会いは舞踏会であったのですが、
彼はニコリともしないし、
彼女をダンスに誘う(騎士道では礼儀とされている)こともしない。
おまけにエリザベスは、
彼が友人に「彼女(エリザベス)は魅力的でない」と言っているのも、
聞いてしまう。
感じ悪い、高慢ヤロー、失礼、
「あいつ、最悪」となったわけです。
でもそこには、
彼女のプライドの裏にある劣等感もあったのかもしれません。
そして、彼への偏見。
そうやって、エリザベスの怒りに火が付いてしまったのです。
その間に色々なことが起きるのです。
そこでエリザベスは益々Mr.Darcyを嫌うのです。
ですが、Mr.Darcyはエリザベスを愛しているのですね。
彼が彼女に愛を告白する美しいシーンがあるのですが、
彼女のプライドと偏見と怒りによって、
それはそれは激しく彼を拒絶します。
けれど、物語が展開していく中、
エリザベスは全て「誤解」であったことを知るのです。
誤解どころか、彼が彼女や彼女の家族のために、
人知れずしてくれていたことを知って、
愕然とするのです。
彼女のプライドと偏見が、
「彼の本当の姿」を見られなくしていた。
彼は彼女に素直に話します。
自分はものすごくシャイであること。
初めて会った人と、何を話したらいいか分からないこと。
決して、彼は高慢に振る舞っていたわけではないのです。
エリザベスにはそう見えてしまった。
そして、そのように「決めつけた」。
本当の彼は、
彼の誠実さ故に、多くの友人やお屋敷の使用人たちからも、
大変尊敬され信頼されている人であった。
そんなことを、
エリザベス自身が彼と関わっていく中で、
知るのですね。
自分はとんでもない誤解をしていたと気づくのです。
エンディングのシーンでは、
陽がちょうど上る頃、
彼はエリザベスの家へと向かいます。
エリザベスも同じ頃、
家の外に出ていきます。
霧がかった草原の向こうから、
彼の姿が現れ、エリザベスがそれに気づく。
彼が彼女のところに着き、
彼女が「眠れなかった」と言うと、
「僕もだ」と。
二人ともお互いを想って眠れぬ夜を過ごしたのです。
そこで彼はもう一度彼女に愛の告白をします。
僕の気持ちは全く変わっていない。
もしももしも、あの時から、
君の僕に対しての気持ちが変わっているのなら・・・
彼女は彼の手を取って、
そっとキスをします。
「Your hands are cold...」と言います。
その後のシーンも素敵でね。
もうね、
とにかく映画観て!ということしか言えません(笑)。
今日のタイトル『相手の「本当」を知る』というのは、
私たちもエリザベスのように、
時に誰かに対して「この人はこうだ」と
決めつけてしまう時はありませんか?
というお話。
それこそ「自分を守るためのプライド」や
「こうに決めっている」という偏見。
それらは、
過去に起きた出来事から組み立てられたデータであり、
それがいつの間にか「思い込み」となる。
そうやって、
私たちは人を勝手に「思い込みというメガネ」を通して、
見るようになってしまう。
「相手の本当を見る」というのは、
そのメガネに気づいて、外すこと。
誠実さと素直さを持って、
その人と関わること。
その人の話を「よく聴く」こと。
その人の表面ではなく、
「心」にフォーカスすること。
ハートからハートへ。
そして、時間をかけること。
そういう時間を許すこと。
相手を思いやること。
私の「Pride and Prejudice」ブームは
もうしばらく続くかもしれませんが、
美しい音楽や景色だけでなく、
ElizabethとMr.Darcyの物語からも、
私は「自分のおうち」を
もっともっと豊かにしたい、
そんな風に改めて思います。
霧の中から現れるMr.Darcy
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Elizabeth(このシーンの音楽と壮大な映像は素晴らしい)
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Finally!
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3月7日より公開されます、大人気コミック『顔だけじゃ好きになりません』(通称"カオスキ”)の
劇中の楽曲の英語の歌詞を担当させていただきました!
よろしくね!
2024年7月29日に『AYUKO & Fukubatch』の1st シングルが配信スタートしました。Ambient&Healingな優しい世界です。
これもまた、私の心地良いheart beat & rhythm です。
是非、お聴きになってみてください😊
Lyrics/Vocals : AYUKO Soul Quest.
https://www.ayukosaito.com
Composed : Arranged : Fukubatch
http://fukubatchmusic.com
Mastering : Masato Morisaki at Artisans Mastering
(TinyVoice, Production)
https://artisansmastering.com
<AYUkO Soul Quest.の詳しいことについてはオフィシャル・ページへ!>
https://www.ayukosaito.com
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<聴くブログ!?>
「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/
X: https://x.com/AyukoSaito
↓Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA
2024年12月29日のLIVE映像をアップいたしました!
とにかく映画『Pride and Prejudice(高慢と偏見)』
(19世紀イギリス作家Jane Austen原作)の世界に
ハマりにハマって、
日々、その風景と音楽(Youtube)に身を浸し、
「自分のおうち」に何度でも戻る、
そんなお話を一つ前のブログでしました。
主人公のエリザベス・ベネットについては、
『エリザベスのちょっと頑固でありながら、
社会や周りの人々の目を気にして、
自分を下げる、ということを決してせず、
上から目線の連中からの侮辱を断固として受け入れない在り方。
自分の価値というものを、
自分の中で、「不動のもの」として持っている。
そんなエリザベスから学ぶことはたくさんある。』
と、書きましたが、
タイトル&テーマである『高慢と偏見』というのが、
ここで意味をなしてきます。
原題『Pride and Prejudice』の
「Pride」なのですが、
日本語にする時に、
「高慢」と訳すか「プライド」と訳すかによって、
ちょっとニュアンスが変わってきますね。
映画の日本語タイトルは「プライドと偏見」となっています。
ここからは「プライド」というニュアンスでお話しします。
要は、
エリザベスは「プライドが高い」のです。
人からの見下しや侮辱を決して受け入れない、という気高さというのは
時に「不要なプライド」になることもあります。
プライドが高いというのは、
ある意味「自分を守るための壁」だと
私は思っていて、
同じPrideでも「自分に誇りを持つ」というのと違う。
(日本語も難しいけど、英語も難しいね)
エリザベスはその両方を持っているのだと思うのですが、
彼女のその「プライドの高さ」によって、
最初から自分の周りに壁を作ってしまう。
それが(最後には結ばれる)Mr. Darcyとの関係に
大きく影響を及ぼすのです。
簡単に言うと、
彼女のプライドの高さと、
「上流社会の人への偏見」によって、
彼女はMr.Darcyを「こういう人だ」と決めつけてしまうのです。
出会いは舞踏会であったのですが、
彼はニコリともしないし、
彼女をダンスに誘う(騎士道では礼儀とされている)こともしない。
おまけにエリザベスは、
彼が友人に「彼女(エリザベス)は魅力的でない」と言っているのも、
聞いてしまう。
感じ悪い、高慢ヤロー、失礼、
「あいつ、最悪」となったわけです。
でもそこには、
彼女のプライドの裏にある劣等感もあったのかもしれません。
そして、彼への偏見。
そうやって、エリザベスの怒りに火が付いてしまったのです。
その間に色々なことが起きるのです。
そこでエリザベスは益々Mr.Darcyを嫌うのです。
ですが、Mr.Darcyはエリザベスを愛しているのですね。
彼が彼女に愛を告白する美しいシーンがあるのですが、
彼女のプライドと偏見と怒りによって、
それはそれは激しく彼を拒絶します。
けれど、物語が展開していく中、
エリザベスは全て「誤解」であったことを知るのです。
誤解どころか、彼が彼女や彼女の家族のために、
人知れずしてくれていたことを知って、
愕然とするのです。
彼女のプライドと偏見が、
「彼の本当の姿」を見られなくしていた。
彼は彼女に素直に話します。
自分はものすごくシャイであること。
初めて会った人と、何を話したらいいか分からないこと。
決して、彼は高慢に振る舞っていたわけではないのです。
エリザベスにはそう見えてしまった。
そして、そのように「決めつけた」。
本当の彼は、
彼の誠実さ故に、多くの友人やお屋敷の使用人たちからも、
大変尊敬され信頼されている人であった。
そんなことを、
エリザベス自身が彼と関わっていく中で、
知るのですね。
自分はとんでもない誤解をしていたと気づくのです。
エンディングのシーンでは、
陽がちょうど上る頃、
彼はエリザベスの家へと向かいます。
エリザベスも同じ頃、
家の外に出ていきます。
霧がかった草原の向こうから、
彼の姿が現れ、エリザベスがそれに気づく。
彼が彼女のところに着き、
彼女が「眠れなかった」と言うと、
「僕もだ」と。
二人ともお互いを想って眠れぬ夜を過ごしたのです。
そこで彼はもう一度彼女に愛の告白をします。
僕の気持ちは全く変わっていない。
もしももしも、あの時から、
君の僕に対しての気持ちが変わっているのなら・・・
彼女は彼の手を取って、
そっとキスをします。
「Your hands are cold...」と言います。
その後のシーンも素敵でね。
もうね、
とにかく映画観て!ということしか言えません(笑)。
今日のタイトル『相手の「本当」を知る』というのは、
私たちもエリザベスのように、
時に誰かに対して「この人はこうだ」と
決めつけてしまう時はありませんか?
というお話。
それこそ「自分を守るためのプライド」や
「こうに決めっている」という偏見。
それらは、
過去に起きた出来事から組み立てられたデータであり、
それがいつの間にか「思い込み」となる。
そうやって、
私たちは人を勝手に「思い込みというメガネ」を通して、
見るようになってしまう。
「相手の本当を見る」というのは、
そのメガネに気づいて、外すこと。
誠実さと素直さを持って、
その人と関わること。
その人の話を「よく聴く」こと。
その人の表面ではなく、
「心」にフォーカスすること。
ハートからハートへ。
そして、時間をかけること。
そういう時間を許すこと。
相手を思いやること。
私の「Pride and Prejudice」ブームは
もうしばらく続くかもしれませんが、
美しい音楽や景色だけでなく、
ElizabethとMr.Darcyの物語からも、
私は「自分のおうち」を
もっともっと豊かにしたい、
そんな風に改めて思います。
霧の中から現れるMr.Darcy
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Elizabeth(このシーンの音楽と壮大な映像は素晴らしい)
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Finally!
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3月7日より公開されます、大人気コミック『顔だけじゃ好きになりません』(通称"カオスキ”)の
劇中の楽曲の英語の歌詞を担当させていただきました!
よろしくね!
2024年7月29日に『AYUKO & Fukubatch』の1st シングルが配信スタートしました。Ambient&Healingな優しい世界です。
これもまた、私の心地良いheart beat & rhythm です。
是非、お聴きになってみてください😊
Lyrics/Vocals : AYUKO Soul Quest.
https://www.ayukosaito.com
Composed : Arranged : Fukubatch
http://fukubatchmusic.com
Mastering : Masato Morisaki at Artisans Mastering
(TinyVoice, Production)
https://artisansmastering.com
<AYUkO Soul Quest.の詳しいことについてはオフィシャル・ページへ!>
https://www.ayukosaito.com
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<聴くブログ!?>
「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/
X: https://x.com/AyukoSaito
↓Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA
2024年12月29日のLIVE映像をアップいたしました!
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