今回のコロナ騒動では、池田信夫さんと米山隆一さんという、通常政治的に対立しているお二人の活躍が目についた。
通常の立場がどうあれ、いやほんと、こういうガッツのある人たちがまだ生き残っていたことを私は喜びたい。
で、今日のイケノブさん。
「8割削減」という霊感商法
http://agora-web.jp/archives/2046199.html
何を霊感商法と言っているかというと、こういう態度のこと。
「何もしなかったら42万人死んだはずだが、西浦先生のおかげでその1/500になった」というわけだ。これは「壺を買わなかったら死ぬ」と脅して100万円の壺を買わせ、「効果がなかった」といわれたら「壺のおかげで死なずにすんだ」という霊感商法と同じである。
だったらそれは詐欺師と言えばいいじゃないか、なんで霊感商法なんだと噛みついている人なんかもいそうだけど、いやぁ、そりゃ若い人にとってはそうだろうけど、ある程度年齢がいってる人にとっては、ああそうか、となる人もいるのではないのだろうか。
ここからはイケノブさんの意見ではなくて私の意見ですが、日本の政治状況は「壺クラスター」とでもいうべき一団の影響を減らさないと、健全な議論は成り立つ日はこないと思う。
といって元々の土壌がそんなに健全かというとそれがまぁそうでもないところも問題で、日本の原住民性が著しく民主主義なる制度と合わないってのも実は大問題だと思う。
だがしかし、壺クラスターは、背中の糸を外せない、結論を背負い込んだらそのまま猛進するクラスターだと思われるので、日本の原住民性より遥かにやっかい。
壺クラスターはアメリカのエバンジェリカルズの東アジア編だろうと思う。そう書くと右の主張だけみたいだけど、日本ではこの人たちが反原発をチャンスとして左方面にも潜り込んで来た。幸福なんちゃらの人たちがまさにそうですやん。
今回、コロナ脳と原発脳が似てると思った人は結構いると思うけど、いやだって、それ同じ人たちが主導してるからでしょう、って感じ。
■ 結核に対応しよう!
で、私としては1カ月ぐらい前に書いたこの考えはだいたい妥当だっただろう、みたいに思ってる。
で、なんというか、マジで、可視化されるまでもなく、感染者、死亡者の表をしばらく眺めて、どうも西ヨーロッパと比較するのは無理があるよなと思わなかった人は、科学系に限らず学問一般のセンスがないというべきだと思う。シンプルにいえばアホか、と。
新コロナ:BCG仮説-死亡率可視化してみた
で、今になって、都市封鎖はしないよりした方がよかったとか言っている人は、一体全体この感染症を何だと思っているんだろうというのが根本の問題だと思う。
インフルエンザ類似のものというより、感染したら余命はないと思えみたいな疾患だと思っている人が多数いるのではあるまいか。もちろん、そういう風に誘導していった報道関係者がまさに犯罪者ではあるのだが。
で、もし、それでも、そんなこと言ったって、99万9990人は助かるといったって、10人は死ぬのよ、だったら私たちが少し我慢をしましょう、みたいに考えている人は、今もって日本では、毎年2万人程度が結核を発症している、この深刻な感染症の状況をどう考えているのだろうか?
日本では2000年以降も毎年新たに2万人程度が発症し[8]、2010年の統計では人口10万人あたり18.2人と世界保健機関の「結核中蔓延国」に該当している[9]。厚生労働省によると、2016年は約1万8000人が新たに罹患し(人口10万人あたり13.9人)、約1900人が死亡した。厚労省は2020年東京オリンピックまでの「低蔓延国」(罹患者が10万人あたり10人以下)移行を目指しているが、困難な情勢である[4]。
2018年の数字はこんな感じ。
今でも年間約17,000人の新しい患者が発生し、年間で約2,300人が命を落としている日本の最大級の感染症です(厚生労働省:平成29年結核登録者情報調査年報)。さらに世界に目をむけると、毎年実に160万人(HIV陽性者含む)も結核で亡くなっています (WHO, Global Tuberculosis Report 2018)。
https://www.jatahq.org/about_tb/qa
しかも、結核は発症に至るまでの期間がながく、どういう機序で、何が原因で発症に至るのか今一よく解明されていない。
また、空気感染の代表例のようなものでもある。さらに、治療も特効薬的なものはあるにはあるが、それを使うことの副作用もあるため(薬剤耐性の問題)、様々に工夫して治療されている。再発もする。
今回インフルエンザ類似の感染症にこれほどまでに国をあげて対応する必要を感じたのならば、これは是非とも、結核ゼロ国家となるまで都市封鎖でも国封鎖でもするべきではないのだろうか?
なぜできない? 経済がそれほど大事ですか? 命がかかってるんですよ!と、今こそ叫ぶべきだ。
■ メディア時代の産物
煽り気味に書いているようにもみえるけど、でも私はかなり真面目にこの軽薄な状況に腹を立てている。
たくさんの危険、たくさんのリスクと隣り合わせに多人数の人間が生きている。これが普通の世の中。それなのにある1つのリスクだけを取り上げられると、それがなければこの世はバラ色だとばかりに食いつくこの心性を心底憎んでる。
これは、アルカイダという極悪なテロリスト集団がシリアという国をボロボロにして、50万人ぐらい死んでいる中でシリア軍が押し返すと、たった数枚の偽の被害写真が出てきて、それに世界中の多数の人々が食いついて、わーーーーっと、シリアの子どもを助けよう!などという偽の合意が形成されるあの状況とまったく同じだと思ってる。
その偽の合意によって助けられたアルカイダ系はイドリブに居座り、他の地域でもISISがまた活動を再開している。
ISIS makes a comeback: Terrorist group launches several attacks across Syria
こういう状況は、ほおっておいて短時間内に出来ているものではない。煽って人の関心を釣ろうとするメディアの集合体と、それの受け手となって扇動を手助けするサクラがいないと成り立たない。
この状況を変えることが、世の中がある程度でもリーズナブルに動けるようになる第一歩だと思う。
■ オマケ
東京都がまだ「新しい日常」とかいう薄気味の悪い言葉を使ってる。コロナ・ファシストに騙されてはいけない。私たちは、普通に戻るんです。「新しい日常」になんか行きません。
東京都はマジで結核対策をすべき。
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ナチリベ(Google Facebook Youtube Yahooら)
が牛耳るネット社会、ワクチン村(WHO NIH 学会 医薬品メーカー 医療機関 保険会社)にとって都合が悪い情報を全て抹殺。フェイクかどうか判断するのは個々人であるはずが、ナチリベによるフェイク認定に思考を丸投げした人間は、もはや考えるという作業をしない。
今回の騒動は医薬業界が黒幕で都知事はその一味なのかも