アメリカのハリケーンは洒落になれないほどドでかいのがあるので、ああまた来たかと思ってみていたけど、マジで凄い雨が降った模様。
とはいえ、ハリケーンの強さを表すカテゴリーは4から3に下がったとかで、カテゴリー5だったカトリーナのようなものでなかった。
が、しかし、台風なれしている私たちがよく知っているように、猛烈な台風ではない、単なる秋雨前線だの梅雨前線だので猛烈な雨を計測して洪水になることもある。つか、こちらの方が台風と異なり移動しないため大雨が継続することがあり被害が拡大する可能性があるのが日本の常識って気もする。
とかとか考えると、今回のハリケーンを、ハリケーンカテゴリーで低いから大丈夫と考えるのは間違っているでしょう。実際、雨による洪水による被害が結構大変なことになっているんじゃなかろうかと想像。
CNNの1分ほどのドローンで見た映像。
Drone footage shows Harvey's destruction
が、どうも報道の様子がおとなしい気がする。いや、いちおう騒いでいるけど、カトリーナとかサンディに比べると随分低調ではなかろうか?
どういうことなのだろうか。やっぱり、ヒューストンへの愛は東部エリートにはないってことだろうか。南北戦争は続く、みたいな。
やっぱり洪水被害の拡大が懸念される、って感じがまだ続いている模様。
ハリケーン「ハービー」、死亡者が8人に増加 大雨が連続 ダム決壊懸念も【写真】
https://jp.sputniknews.com/incidents/201708294029889/
さらに、米陸軍工兵隊によると、ヒューストン北西部にあるダム2カ所で決壊の懸念があることから、計画放水を開始。下流の市内中心部で洪水が拡大する見通しとなった。
上のドローン映像を見ても、物的被害、特に住宅被害は凄そう。一説によれば、洪水保険加入者が1/6程度だという話。はっきりしたことは不明だが、でもそのぐらいの比率だとしたら、&結構ミドルっぽい人が多いエリアでもそうだとしたら、社会経済に与える後のインパクトは大きい。
ハービーとは比較にならないけど、日本の大正時代の関東大震災の時の、動揺と政府対応のぐじゃぐじゃの背景に、火災保険が地震をカバーしていなかったため、庶民が政府に詰め寄る姿勢になっていったことがあったんじゃないか、というのは最近知られるようになってきた話。
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