注目のフランス大統領選挙は、だいたい予想通りの展開の模様。
仏大統領選、マクロン氏・ルペン氏決選投票へ 仏メディア
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK24H07_U7A420C1000000/
約7割の開票が終わり、得票率はマクロン氏とルペン氏がいずれも23%強で、僅差でマクロン氏が上回っている。共和党(中道右派)のフランソワ・フィヨン元首相(63)が20%弱で3位、急進左派のジャンリュック・メランション氏(65)は19%弱で4位にとどまっている。
最終的にもだいたいこんな感じの模様。
マクロン氏は「国家主義者の脅威に立ち向かう愛国者の大統領になりたい」と述べ、決選投票で勝利することを誓った。一方、ルペン氏は「これは歴史的な結果だ」と、躍進に自信を示した。フィヨン氏は敗北を認めた上で、「極右に反対票を投じるには、ほかに選択肢はない」と述べ、マクロン氏支持を表明した。メランション氏は敗北を認めず、結果を見守る考えだ。
いつの間にか、大統領選のテーマがルペン潰しになってるって何なのコレ、だし、これに引きずられるフランス国民も、すっかりEU仕様になったなぁとわかっていたことではあるけど残念な感じは残る。
で、マクロンとルペンになった場合、右派のフィロンがマクロンに行くので、マクロン勝利のピクチャーなんでしょう。なんというかフランスは既存の左右あわせてよってたかってルペン潰しに奔走してたなぁと改めて感慨深い。
そこから考えれば、彼女が言うようにそれでもこれだけ支持は残ったというのも本当。
私は別にルペンさんのファンでもないのだが、それにしても過去2年ぐらい、次から次からこの人をターゲットにした嫌がらせをフランス当局はやっていた。特にフランスの銀行がルペンさんに資金を貸さない、次は、なんだままたフィロンの時みたいな資金流用が疑われるがどうしたこうしたというのもあった。何がなんでも資金、資金というところが、マクロンを押してる人たちらしいよなというところ。
それにしても、フランス、気持ち悪すぎ。
でも、考えようによっては、要するにフランスとイギリスに根城を持ってる一族が世の中の後ろで力を持っていることが明らかになるみたいでいいじゃないか、などと思ってみるのも一興のような気がする。
メランション、勇気をもってルペン支持を公言しろ。ヒラリー支持に寝返ったサンダース、労組の圧倒的支持をうけておきながらEU残留に寝返ったコービンのフランス版はもう見たくない。ルペンは、左票の取り込みに全力を尽くせ。フランスの独立を取り戻そうという彼女のメッセージは心に響く。安い乳製品の流入で、廃業した酪農家の牛舎にエスタブの若造はいらない。
グローバリズムのアンチテーゼを肯定しよう。怒りのマグマをぶつける相手を誤るな。
コメントありがとうございました。開けるのが遅くなってすんませんでした。
ルペンですが、いささか意地悪なようですが、私はルペンにフォーカスをあててるところが既に、実はエスタブリッシュメントの作戦なんじゃないのかな、と思ってるんですよね。
フランスにはフランスの政治ってか歴史事情みたいなのがあって、ルペンが中心で票を伸ばすことはまずない、つか限界がありすぎだから。
ルペンさんを敵にして、それに抗する形でまとまろう、という作戦。で、実際それが上手くいった、と。腹立たしいけど。
もう、こうなったら、非暴力、不服従+不投票(投票拒否)だ。
既に選ばれし若造は、早々勝利宣言で、キングメーカーからたしなれられた。こんな選挙、意味ない。ホイコットだ。