あいばさんが、何か気合いが入ったことを書かれていた。
ふざけるな!“日本が日本を失った日”を「祝明治150年」企む安倍
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/dc400e06f0598fcd2cbab1673243e963
そこらの行政がからんだ出来事に、「祝150年」とか入っているのを見るにつけ、私らアホやわなと思わずにはいられない私でございますので、基本的にあいばさんのお考えに私も賛成。
前にも書いたけど、私の友達は私が日本はこの先どうなるんだ、このままではダメだみたいなことを言うと、「あなたって諦めが悪い、日本なんてもうないのよ」などしばしば言ってくれちゃっている。じゃあ今のは何なのというと、さあなんでしょう、名残りみたいなもの?とおほほと笑う。
で、あいばさんに戻って、ここが凄いですね。
明治維新で、我が国は欧米文化から得るものはあっただろうが、そもそもが、欧米人の文化や近代技術を、そのまま真似て、欧米列強と伍して生きていこうと決定する能力が、薩長軍にあったとは思えない。薩長軍と云うものは、現代で言えば「IS」のようなもので、遺跡や鎮守の森などを破壊し、仏教を蔑ろにして、一部の神社だけに、既得権を与え、国家神道の構築を試みたのである。
そういえば、しばしばコメントをくださっていたローレライさんもそんなことをおっしゃていたなと思い出す。ローレラインお元気でしょうか?
で、薩長軍のみならず、維新で景気づけられた勢力というのは今でいえばISみたいなものだというのは、ISというより、イスラム過激派全体みたいな気もする。
さらに今日は、
●時代錯誤、餓鬼化する経団連 低労賃と低電力のおねだり
今国会で、根拠不十分で踏んだり蹴ったりの「働き方改革」法案では、何が何でも、将来的に日本全労働者を非正規的雇用体系に持って行き、最終的には超低賃金の“移民”へのシフトで、死に体と変わらない多くの輸出製造業を生き延びさせる方策を講じている。つまり、あけすけに、安い賃金の労働力が欲しいと、強請って(ネダッテ)いるわけである。
働き方改革というより、働かせ方改革のようだなと私も思ってる。
要するに、労基法を通じてある程度コントロールしていたそのコントロールをすべてとっぱらって、バラバラにさせたいというのが経済界の本音でしょう。
で、大企業と個人じゃ太刀打ちできないからこそ法によって公正や社会的公正を保ってきたその仕組み、労働者を標準する社会そのものを壊そうということでしょうね。これは、単純にいってザ・キャピタリズムの本音。
だからこそ、過去100年どこの国もすったもんだしてきた。それをきれいに忘れて、いいじゃないか、ソ連も倒れたことだ社会主義など下らない、規制など取っ払えとバカみたいに騒いできた過去30年を振り返れば、まあこうなる日は目に見えていたとも言えるかも。
必要なのは主義ではなくて、ザ・キャピタリズムを導入した社会にあっては、社会の一体性を確保しその中で公正や公平、社会的正義を確保するための工夫が必要だって話なんだと思う。しかし、それができなかった。
ただ闇雲に、壊しにかかった。
■ ステルスの戦争時代
とかとか思う一方で、日本で目につくのが、現状は1927年、29年あたりに似てるからこれから大戦争の時代に入るのだ、みたいな論調。私はこれは、日本人を不安に陥れて、判断力を失わせるための単なるプロパガンダだと思ってます。こうすることによって、戦争準備をさせて、仕方がない、仕方がないで緊急事態条項まで行こうという腹。
では現状、世界はどうなのかというと、率直にいってロシア vs 西側は過去30年間ずっと戦争してるでしょう。ただそれに「戦争」という名がつかないだけで。
2014年のウクライナ危機なんかまんまロシアへの侵攻作戦だと思うし、その後クリミアというお宝を奪えず、しかもプーチン率いるロシアの踏ん張りでウクライナでも大戦争にできなかった後、金融資本はロシアに通貨安を誘って経済を壊そうという動きにも出た。
これらすべてはまったくの戦争行為でしょう。
シリアもリビアも、あれは一体戦争でなかったら何なの? 西側は静かに世界相手に戦争してると考えるべきではなかろうか?
だから、日本で目につく、これから戦争、これから戦争というのは、完全に愚かな人間が書いているか、金もらってその方針で書いているかのどちらかでしかないと思う。
で、こう考えた時、トランプはむしろ米・露間で一旦戦争を停戦しようと登場したのだが、そうであればこそ戦争続行派から打ちのめされそうになっている、と考えれば辻褄があうのでは?
まぁでも、情報戦とサイバー戦争はどこかでひどい被害が出ない限り終わらないんだろうなとかも思う。そのうち、サイバー戦争の戦略的兵器削減交渉の時代が来るんでないの?
■ 内に向かって爆破してる、みたいな
あわせて考えるに、
- 現在の日本というのは、戦後、戦争時代の反省をもとに一人ひとりの日本人に等しく生きる権利があるんだ、という出発点から作った社会を壊そうとしている
- その理由づけとして、国際環境の変化、不安を使ってる(例:北朝鮮との戦争を望んでいるのは日本以外にないように見える)
ということなのではなかろうか。
つまり、実のところこの「改革」は、一見すると自衛隊周りなどが目につくが、経済界も立派に役割を果たしている。
この感じは、昭和金融恐慌あたりでつまづいて人々は苦しむんだが、外に向かって財界+軍が拡張していった頃のメンタリティーを思わせる。
心理的にはそうなんだが、しかし、現在は、こういう拡張はできない(産業競争力も自分で言ってるほど強くもない)。
そこで、労働者賃金を圧縮して、国内を打倒にする方向に行っているんじゃないのかな、と考えてみて、怖くなる。でも資本に国境はないんだからそうなるのでは?
日本人はもう一度敗戦しないと分からないかもしれないと仰っていて、そのころはさすがにそこまで悪化することはないと思っていましたが、これはダメかもわからんですね。
私もずっと待ってるんです。でも宗純さんのところにも書かれていないようだし、ひょっとして体調でも悪いのかしらと、お互いまったく知らない間柄ですが、でももうすっかり知ってる人みたいに気になってます。ローレライさ~ん!