正教徒であるロシア男子たるプーチンが、1月18日深夜、湖で神現祭の禊をした。
大寒の深夜 プーチン大統領が湖で神現祭の禊【動画】
https://jp.sputniknews.com/russia/201801194486038/
ロシア正教では今日、1月19日は神現祭。預言者ヨハネがヨルダン川でイエス・キリストに洗礼を施したことを祝う。この日はあらゆる水に霊験あらたかな力が宿ると信じられており、敬虔な正教徒は氷を割って、川や池、湖に入り、身を清める。この日は日本の大寒にあたる「神現祭の極寒」と呼ばれ、統計上は一年中で一番寒い日とされている。
同じ18日の昼間は、サンクトペテルブルグで、というよりこの場合はレニングラードと言った方がいいようにも思うが、そこでレニングラード封鎖からの解放75周年の式典に出ていた。
Vladimir Putin took part in commemorative events marking 75th anniversary of breaking Nazi siege of Leningrad
http://en.kremlin.ru/events/president/news/56665
レニングラードはナチのバルバロッサ作戦のターゲットの一つで、1941年9月から1944年1月27日まで872日間、ほぼ封鎖されていた。そのため、市内では何十万もの人間が餓死した。
(こういう位置関係。エストニアがどれほど重要かわかるというもの。)
プーチンのご両親もこの最中にこの都市に住まいし、お母さんはほとんど餓死寸前、プーチンが会ったことのないお兄さんはこの最中栄養不良で亡くなったことが知られている。
私たちはあらゆる機会を通して、大祖国戦争という悲劇的な出来事を忘れないようにする必要があります。私たち自身が決して忘れないように、全世界が忘れないように、そしてこのような出来事が私たちの国のみならず世界のあらゆるところで二度と起こらないようにするためです。
Putin calls to spare no effort to avoid 1941-1945 war tragedy
http://tass.com/society/985704
私は、ロシア人とはどういう人かと言われたら、レニングラード包囲戦に耐えた人たちと考えるのが最適ではないかと常々思ってる。
そして、この悲劇が現代のロシアの骨格をなしているとも思う。ただ人々は多くを語らない。なぜならそれはあまりにも惨いから。
参考
私自身はなんの脈絡も感じずに書いたのですが、言われてみればなにか通じているものがあるように思いました。
テント群は、コミュニティでもなく、自治的でもないわけですから、ある意味でゲットより人々は孤立化しているとも言えますね。空が青くても。