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「アサンジはどうだっていうんだ」by アリエフ大統領

2020-11-10 17:20:48 | 欧州情勢複雑怪奇

意外なところに男気のある奴がいて、twitter上でちょっとした話題になっている。

アゼルバイジャンのアリエフ大統領がBBCのインタビューを受けて、その中でBBCの馬鹿ジャーナリストがいつもの調子で、自由なプレス(ジャーナリズム)がないといったことを詰問し出すと、こう言った。

じゃあアサンジの話をしようか。彼は何年エクアドル大使館にいたんだ? そして何のために? そして彼は今どこにいる? ジャーナリズムの活動のために、あんたらはこの人物を人質にし続けて、現実に彼をモラル的に、肉体的に殺している。あんたらがそれをやった、俺らじゃない。そんなことをしているあんたたちには自由なメディアについて話すモラル上の権利はない。

 

さらには、人権の記録が悪いですのへちまといわれ、

それは質問じゃないな。それは糾弾だ。あんたはまるで検察官のように話す。なぜだ? あんたらがそんなに民主的で、そんなに客観的なのだとしたら、なんでアサンジは監獄に入れられ続けてるんだ?

ともいい、西側は「他人のところに来て説教する前に」「鏡を見ろ」、とまで言ったらしい。

“It is not a question – it is [an] accusation. You talk like a prosecutor. Why? If you are so democratic and so objective, then why [do] you keep Assange in prison?” he said, adding that the West needed to “look [in] the mirror” before “coming and lecturing” others.

‘You talk like a prosecutor’: Azerbaijani president Aliyev nails BBC journalist on ‘media freedom’ by bringing up Assange 

https://www.rt.com/news/506226-azerbaijan-president-freedom-uk-assange/

 

これを受けて、アサンジをイギリスからアメリカに移送するのに大反対という人たちは、みなさん、その通りと書いている。こういうことを国内で、あるいは西側で言えないわけだから、既に西側にはジャーナリズムなどない。治安機関の下部組織みたいなプロパガンダ省ばかりになってる。

実際問題、並の程度のことなら、いやいやアゼルバイジャンも治すところがありますよ、とかいってみたいところだけど、アメリカのみならず、イギリス、フランス、ドイツ、etc.のEU勢は、つい4年前までシリアに大量のアルカイダ系テロリストを送り込んで、一般人を人質にとってそれらのテロリストを立て籠もらせ、あたり一面がれきだらけにして、シリア人が最低でも50万人が死に、300万人ぐらいが国外に出るしかなくなったという事件を起こして、それがまだ完全解決には至っていない状況を考えれば、コーカサスでムスリム国家に説教を垂れる資格などあるわけない。

シリアのアレッポにジャーナリストたちが入って、人々がテロリストからの解放を喜んでいる姿を西側メディアは真面目に伝えもしなかった。

1st images of Aleppo frontline: RT crew reports from war-torn Old City (EXCLUSIVE)

そもそも、西側のジャーナリストはほとんど現地に入ることすらしてない。みんなイギリス発のインチキな「シリア情報」なるものをもとに書いたデマカセばかり。単独で入った人たちの見解を主流メディアは取り上げず、結果的に「報道統制」をして話を作ったのが西側のやったこと。

その前には、もちろんアフガニスタンにムジャヒディーンを送り出し、アフガニスタンの正常な発達を阻害しっぱなしにしている。

また、ソ連崩壊前後からチェンチェンに過激派を送ったのは西側。サウジやカタールが出したのは金と邪教。プロットは別。

こんな人たちが、一体全体、どうしてこんなに偉そうにしているのか全く謎だ。

 

■ ムジャヒディーンはやばかった

やっぱり、ムジャヒディーンとかいってイスラム過激派を傭兵にして作っていったことを、しっかり明らかにして、あんな馬鹿なことをするべきではなかったという点をはっきりさせるべきだね。これがないから、いつまでも、傭兵を仕立てた自作自演の「テロとの戦い」を終わらせられない。

 

■ アゼルバイジャン

アリエフは頭のいい男なので、こういうことを言い出しても別に驚かないわけだけど、それはそれとして、思うに、アゼルバイジャンというポジションは、対NATOでは使い手のある、強いポジションかもしれない。

ソ連を崩してゲットしたかった利益の1つはバクーの油田とガス田。ナチとまったく同じってのがなんともかんともですが、ともあれその願いが叶って欧州(日系企業も関わったが)は直ちにアゼルバイジャンのガス田から天然ガスをひっぱってトルコに出すパイプラインを作ったものだった。

アゼルバイジャンから欧州向けは現在も続けられているので、アゼルバイジャンンは、今度は、そんなに嫌がらせばっかりするならロシアと組むと言い出せばいいのではないのか?

カザフスタンも同様。ここはウラン。

こういう発想がタブーになっているから今はまだ西側優位の言論が編まれているけど、冷静に考えて、貸しはあっても借りはないことに気づいたら、彼らが別のことを考え出す日が来ないと誰が言えるだろう?

 

■ オマケ

アサンジがエクアドル大使館から引き出される映像を取ったのはロシアのRTだけ。情報を得ていたのに撮りに行かなかった西側ジャーナリストたちを腰抜けだと呼んだマルガリータ・シモニャン編集長の「男気」が光った。アルメニア系の美人のおばさんなんだが。

ヒラリー登場:アサンジ逮捕を喜ぶ

 


 

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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西側総出のアサンジ弾圧に話題振るアゼル大統領! (ローレライ)
2020-11-11 06:08:22
西側のやる気のないアルメニア擁護をはぐらかすアゼル大統領のアサンジ擁護発言!
返信する
とんだ間違い (ブログ主)
2020-11-10 21:08:35
山椒魚さん、
ご指摘感謝します。直しました!
返信する
標題誤りでは? (山椒魚)
2020-11-10 20:05:05
標題の”「アサドはどうだっていうんだ」by アリエフ大統領"というのは
「アサンジはどうだっていうんだ」by アリエフ大統領"
のタイプミスでは?
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