昨日北朝鮮の話を書いた時入れればよかったんだけど、忘れたのでエントリー。
6月12日は、「ロシアの日」という祝日だった。
そこで、北朝鮮の金正恩さんがロシアのプーチン宛てに、ロシアの日おめでとうのメッセージを出していた。
North Korea’s Kim Jong-un congratulates Putin upon Russia Day
https://tass.com/politics/1167499
ロシアの人々は大統領の強いリーダーシップの下、強く、繁栄した国を築くことに成功しました。朝鮮人民共和国の人々はこの成功を心から喜んでます
両国民は、長い間続いている友好という貴重な伝統をさらに強化して、発展させていきたい、といったことを書いていた。基本的には昨年のロシアの日と特に変わらず、おめでとうを表す良い手紙。
striving and wish of the two peoples to further strengthen and develop long-standing precious traditions of friendship between the DPRK and Russia in accordance with the requirements of the new era."
ちなみに、今年のロシアの日には、思わぬ人からも祝意を表すお手紙が届いていた。それは、イギリスのエリザベス女王。おばあちゃんは何を考えてのことなのか知らないけど、
皆様の「国民の日」に際して心からのご挨拶を申し述べられることはわたしくの喜びといたしますところです。併せてこの困難な時期においてロシアの人々のご成功をお祈りします
"It gives me pleasure to send my warmest greetings on the occasion of your National Day, together with my best wishes for the people of Russia at this difficult time," the British Embassy in Russia quoted the Queen on Friday on their Telegram page.
みたいな感じだろうか。
まぁ、悪意は感じられない（笑）。
■ うろちょろ煩い亡命者グループ
そんな中、日本のyahooには、折からの、北朝鮮誹謗中傷ビラ問題で韓国が怒られている話を、面白おかしく脚色した記事が出ていた。
韓国を突然「クズ」と罵倒 金正恩・妹が過激化の理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4f08243020adeae2228464cde2ed3473532856e
どうしても、妹が言ってることにしたいらしい。
私が知る限り、妹じゃなくて、普通に労働新聞あたりに出て、北朝鮮中央通信（kcna）に出て、ネラナに出て、といったスタンダードな出方をしていたように思うわけだが・・・・。
また、この脱北者支援グループみたいな人たちが話を曲げて書いているんだろうか。この人たちは、どういう理由なのか全然わからないけど、金正恩は死んだ、死んだとあれほど騒いだ人たちなので、その誤報について釈明が求められるだろうに、そんなことはついぞ考えない。病的な嘘つきグループなんでしょうね。
そういえば、死んだ、死んだの騒ぎの後、西側の主要紙に、どうしてこういう誤報が出るかというと、情報を脱北者に頼ってることもある、そして脱北者はホストされてる国での地位とか、脱北者同士のネットワークによる制約があるので、正確なことが書けないこともある、みたいな、そのものズバリの記事がいくつも出ていた。
その中では、日本に関しては、日本のコリア嫌いが重なるからそれもバイアスと書いてあったのもあった。わかってはるやん、と笑うしかないわけですが。おほほ。
ということを総合して鑑みるに、この半年ってこれら極東の有象無象と北朝鮮のネットワークが遮断されている期間だったということなのではなかろうか？
そして、だからこそ、賭けみたいにして、ビラを撒いて騒ぎを作って動きをみようとした、みたいな？
■ 軍事行動？
さらに、twitterで拾ったところでは、日本でこんなやり取りがあったらしい。
日テレ「金与正氏が週末、韓国側を批判する談話の中で【軍事行動】に踏み切る可能性を示唆。日本は軍事行動の可能性に対し警戒態勢をとっているか」
菅長官「常に北朝鮮の動向・情報を分析し、国民の皆さんの安全安心を守る為に全力で取り組んでいる。内容を申し上げる事は控える」
あんな場所で「軍事行動に踏み切る」って、どういうことを想像しているのだろう、この記者は。（もしこのtwitterが正確に伝えてたら、だが）
日本人って、総じていえば、ボケ茄子のタカ派がほんとに多い。意味を考えて話してない。
そうかと思えば、襟裳岬の東2000キロでもアラートのなる「用心深い」国で、ある日突然、
河野防衛相「イージス・アショア」配備計画停止を表明
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200615/k10012471181000.html
これはだって、元々ロシアを撃とうとして配備しているもの。ポーランド、ルーマニアと事情は一緒。
そうやって脅してるつもりなんだが、実のところ、ロシアが極超音速のミサイルを開発し、かつ、防衛網の精度の高さをあげてきた時点で、日米の防衛網利権はぶっ飛んでる。アホか、お前らという事態なんだけど、誰もちゃんと説明してない。カッコ悪い話。
それをなんで今止めると言い出したんでしょうか？ ってか、停止しようがすまいが基本事情は一緒だから、対外的には何の意味もない。したがって日本の安全に寄与することはない。日露関係は現在過去30年で最悪の部類なんだろうと思うし、修復の突破口もない。これが安定なんですかね。
■ オマケ
本文とはまったく何の関係もないけど、今twitterで拾った。クレムリンの赤い星ことルビースター。こんなに接近した画像は初めてみた。
ソ連時代に据えられたこの星を止めて帝国時代の金の鷲にしろとロシアの保守派が毎年騒いでいるけど、こうしてみるとルビーもキレイで貴重な感じがするわよ。
5月9日の時のメッセージのようですね。
アン王女は、王室の中でかなり積極的にロシアとの関係に関わっている方だと思います。2016年、あの緊張感の高い時期にアルハンゲリスクで行われたロシアとイギリスの北極海オペレーションを記念する式典に行ってました。
エリザベス女王も広い意味でロマノフ朝と親戚ですが、子ども世代はエリザベスさんのご亭主のフィリップ殿下を通じて（フィリップの祖母がロシア大公女）、もっと直接的にロマノフ朝の親戚なんですよね。だから、この役を買って出ているということもあると思われます。
政略にしても、どうあれ、この人たちがバンデラ主義者の側にいないことは確かだと思います。
アン王女はメッセージの中で「旧ソ連民族による信じがたい犠牲を我々が認識することが重要です。勝利の代償として、これほど勇敢に戦い、深く苦しんだ人々はいないでしょう。現在まで生き残った英雄世代の全員に申し上げたい。あなた方の子孫はあなた方が勝利のために果たした役割を誇りに思うでしょう」と述べた。
アン王女は英国とロシア、ウクライナ、ベラルーシをはじめとする旧ソ連民族との間に長い友好の歴史を構築し、相互信頼を維持した人々の勇気にヒントを得るよう求めた。
同時にアン王女は、コロナウイルスの影響でロンドンのソ連記念碑に献花できないことに遺憾の意を表した。
アン王女のメッセージが、在キエフ英国大使館からしか出せないような事態に怒っているのだと思います。
英国王室は女性の方がしっかりしてるよね。