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安倍イラン訪問、中露はSCO

2019-06-13 21:09:42 | アジア情勢複雑怪奇

今日は安倍ちゃんがイランにいったらしい。

安倍首相発言全文「ハメネイ師は核兵器を製造も保有も使用もしないと発言」

 イランを訪問中の安倍晋三首相は13日午後(日本時間同)、最高指導者ハメネイ師との会談に関し「ハメネイ師からは核兵器を製造も保有も使用もしない。その意図はないし、するべきではないとの発言があった」と述べた。首都テヘランでハメネイ師と会談後、同行記者団に明らかにした。首相の発言全文は以下の通り。

https://www.sankei.com/politics/news/190613/plt1906130023-n1.html

 

多分これ、西側メディアが言質とって喜ぶぐらいの話のような気もする。

現在のイランの問題は、まぁだってイランが悪いんじゃなくて、西側、殊にアメリカとイギリスがイランを好きなように取り扱えないことに腹を立てて無茶苦茶にした関係というべきでしょう。イスラエルが嫌ってるからだ、というのは現象面理解としてはいいけど、もっと前からそう。

だから、本質的には、アメリカとイギリスとフランスとetc.が後ろについて庇いに庇ってきた、核兵器を持ち、かつ、著しい好戦性を見せるカルトというかアパルトヘイトというか、憎悪一本やりの国であるイスラエルを抑制しないで、イランに核を持つなというのは、場合によっては無理筋な話。

 

ついでにいえば、イランが言うというより、日本が言うべきセリフではないのかと思ったりもする。核兵器を作りたくて保有したくて、無理に無理を重ねてきたのが戦後日本でしょう。

去年このへんのことは書いた。

日本の「核の野望」はどんな野望なのだろう?

 

お話戻ってイラン。

実際問題、英米というか、アングロ&シオニスト(ユダヤとクリスチャンの両方が入る)チームが、イラン敵視をやめる日が来るとしたら、イランを占拠してカスピ海利権をゲットした時ぐらいではなかろうか(笑)。

その意味で、イランは、アングロ&シオニスト(AZ)の世界制覇にとってロシアと共に重要な収奪対象なので、偽の緩和みたいな時期はあるだろうし、AZが弱くなってつっかかっていけなくなるという時期もあるだろうけど、根本的には、ないでしょう。偽の緩和狙いだろうね。

ウルトラCとしては、シオニズムの解体みたいな方向ぐらいでしょうか。この200年の欧米の退廃、凋落は結局これなんじゃないかと最近思うことしきり。

 

それはともかく、日本に来てるイランのPars Todayは比較的穏当なことを書く媒体だけど、強硬派(だろうと私が思ってる)Presstvの方のトップは、

ハメネイ師が日本の首相に、トランプはメッセージを交わす価値がない、と言ったという話になってる。

Leader to Japan PM: Trump not worthy of exchanging messages with

https://www.presstv.com/Detail/2019/06/13/598383/Iran-Leader-Japan-Shinzo-Abe

 

トランプはイラン・ディールを一方的にぶっちぎったんだからこうなるのは当然。

そして、ロシアなんかはもっと大きく、現在のアメリカの政権をagreement incapable(契約無能力)と考えているだろうと言われて2年ぐらいたつ。

言うまでもなく、シリアを通して、こいつらアカンとなった感じですね。そりゃそうでしょう、テロリストを庇って正規軍を襲撃する国とか、何を話したらいいんだって感じですね。

 

米ロ関係は「悪化の一途」=ロシア大統領

https://jp.reuters.com/article/usa-russia-putin-idJPKCN1TE179

 

そう。そして米から何か好意的なものは出てこないだろう、というのを前提に組んでる。最悪の最悪に備えて最善を希望する、といった態度。

 

■ キルギスタンでSCO会合

そんな中、中国の習さんは、この間ロシアから帰って間もなく、中央アジア歴訪をしていて、今日はキルギスタンに到着。

キルギスタンでは上海協力機構(SCO)の首脳会合が開かれる。

プーチンも出発した模様で、キルギスタンの首都のビシュケクの名を取った、ビシュケク宣言が用意されているらしい。内容は不明。

クレムリンのプーチンの日程の言い方では、「ビシュケク宣言を含む相当量の文書を採択する」だそうなので、ご飯食べて終わりの会合ではないですね。

Following the discussion, the participants plan to adopt a substantial package of documents, including the Bishkek Declaration.

http://en.kremlin.ru/events/president/news/60734

 

ここ数日、香港で大規模デモがあったり、ロシアでジャーナリストの起訴が揉め事になったりしているのだが、これは何か、またまた、リベラル帝国主義者たちが各地で「仕事」をしているということだろうか?

 

ちょっと忙しいので整理してないんだけど、この間のサンクトペテルブルクの経済フォーラムでのロシアの商売はまたまた大きくなりましたといった趣だった。去年より20%か30%ぐらい取引が増えていた。

また、ロスアトムは中国で原発を2機増加するとあった。ドルを回避して国家通貨で取引をする慣行も強化するという合意もあった。中露の取引高は現在1,000億ドル(だいたい11兆円)これを10年ぐらいでこれを倍にする計画をしているともあった。

日中間が14か15兆円ぐらいだったと思うので(もう少しいく?)、かなり大きくなったというべきでしょう、これは。

また、イラン、トルコ、中央アジアを含むロシア主導のEUEUと合わせると、人数だけみればアメリカより多く、今後の伸びが期待できる場だというのも隠れたファクター。そういう計算で考えれば、ユーラシア側が結構明るいのも無理はない。

 

いずれにしても、明日からはSCOの成り行きに注目。


 


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