アメリカの伝統である無法行動によって見事に戦争犯罪人の仲間入りをしたトランプですが、それによって民主党議員などから評価され、CNNのアンカー、ザカリアは、これで本当のアメリカ大統領になった、と褒めていたそうだ。つまり、正義を語り攻撃するというスタイルこそアメリカだ、ってことらしい。
一方、ロシア軍がトマホークで攻撃されたシリア軍の空港のドローン映像をアップしていた。
Syria: MoD release drone footage of Shayrat Airbase following US airstrike
主流メディアによる報道ベースでは、米軍大戦果!!なのだが、ドローンによれば空港のランウェイは無事のように見える。一説によればシリア軍は今日も攻撃に出かけているらしい。
昨日書いたように、トマホーク59発中ヒットしたのは23発とロシア軍は発表している。上の映像とあわせて残り36発はどうしたのだろう、ってところで電子戦、ミサイル防衛システムの混合による成果ではなかろうかという説があちこちで楽しく流れているところ。
このへんも情報戦の一種なんだろうなとも思うけど、それにしてもへんな攻撃だとは思う。要するに、昨日考えた通り、イスラエル、サウジ、アルカイダ、民主党等々への忠誠の証としてのシリア軍攻撃だろうか。
さらに、ロシア軍と米軍の間に設けられていたコミュニケーション・ホットラインも4月8日0時を持って中断。
Russian Defense Ministry to suspend communications hotline with Pentagon as of April 8
http://tass.com/defense/940208
オバマ時代に戻ったってことですね。
しかも、こんな感じで。国連安保理でのボリビア大使のスピーチの一幕。またこれですか、と。
しかし、これでプーチン大統領も吹っ切れてくれるのではないでしょうか。実際世界の力関係はもうイラク戦争当時とはまったく違います。アメリカの暴虐がそのまま通用する世界ではもうないのです。
アメリカ(そしてその他の同盟諸国も)は墓穴を掘ったと思います。
ロシアには淡い希望ではなく、中国やイランなどとの実績ある信頼関係を大事にして、欧米の侵略と植民地主義を粉砕してもらうことを願うばかりです。直接の協力ができないのがもどかしいですが、少なくとも西側の宣伝には乗らず、与せずでいることはできます。