ロシアのCovid-19対策のワクチン、いわゆる「スプートニクV」はボランティア投与が始まっている。
40,000人投与計画と言っている中の先発隊みたいな300人の結果という、小さい報告だけど、ロシア国内のIzvestia紙に載ったものをRTが報じている。
現時点で、14%の人に、熱、だるさ、筋肉痛などの副作用が出ているそうだ。
14% of volunteers testing pioneering Russian Covid-19 vaccine ‘Sputnik V’ have experienced side effects, health ministry says
https://www.rt.com/russia/500760-covid19-vaccine-14-percent-side-effects/
これはまぁ、このワクチンは風邪のウィルスを加工して、あえて風邪ひかせてコロナの症状に対応するという話なんだから、風邪の症状みたいなものが見られるのは当然っちゃ当然だろうと思う。つまり記事にもあるけど現時点では予想通りと言っていいのではあるまいか。
個人的には、ビザだの大学の履修登録のためになんだかいろんなワクチンを打った経験があるので、ワクチン打ったら1両日不調になる可能性があるって普通ではあるまいか、など思いつつ見てる。もちろん、そういう感じの範囲を超えるものでないといいなと思ってます。
従って、引き続き、「たいていそんなもん」の範囲を超える確率がゲロ高くなるという事態が生じない限り、不特定多数の人に接触する職業の人にとってはこれらのワクチンは有用だという判断が優勢になるだろうという考えを持つ。
不特定多数の人に会う可能性のない人は、したくなければしなきゃいい。
だから、一部の国で語られる全員義務みたいな話は、まったく無駄だと思う。だがしかし、まぁそうやって脅かすことも騒動の1つみたいなところもありそう。ああイヤだ、イヤだ。
それはともかく代表的なワクチンの注目点としては、ジョンソン&ジョンソンとCanSinoはアデノウィルスのAd26とAd5のいずれかだけ、ロシアのワクチンは両方を時間をあけて投与するという仕組み上の違いがまず1つ。ロシアは両方を投与し、後の方が免疫を引き出すブーストとなる作りだという。
2回やるから赤と青のビンがある。
もう1つは、アストラゼネカはサル由来のアデノウィルスを利用しているという他との大きな違い(と私は思う)がある。この経過も注目ですね。
ロシアのワクチンの財政を支える国民直接基金のDmitrievさんはアストラゼネカのアプローチに批判的で、ロシアはそんなアプローチを取らないと主張してる。
“Russia will not follow such an approach,” he said, “as it has demonstrated the safety and efficiency of its human adenoviral vector platform, including its Sputnik V vaccine.”
https://www.rt.com/russia/500567-astrazeneca-oxford-trial-resumes-reaction/
まぁ率直にいって、なぜヒト由来じゃダメなのかそこを聞きたい気はする。だって日本政府はここからの購入を予約してるんでしょ?
ロシアのワクチンには西側の生物学者がわざわざ質問状を叩き付け、そのたびに世界ニュースみたいに報じられるわけだが、サルの利用の方にもっと関心を寄せた方がよくないの? ロシアのは基本はとっぴではないのでは?
そもそも、西側「先進」各国がロシアのワクチンを買う機会は政治状況を鑑みればありえないんだから、心配しても始まらないでしょ?
そんなリソースがあるなら、自国産の取材するとか、アストラゼネカ&オックスフォードはなんで人由来じゃなくてサル由来なんですかとか、マジな話題を追いかけてもらいたいものだ。
これは、サルの惑星化プランか?
で、以降、サルになる騒ぎとかされても困るのでこの手の冗談は禁止します。