DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

NHK大河ドラマ総集編DVDシリーズ 国盗り物語

2014-06-12 08:38:12 | 参考資料-戦国
NHK大河ドラマ総集編DVDシリーズ 国盗り物語
 
アミューズ・ビデオ

林隆三さんが亡くなられた。ご冥福をお祈りします。

 渋みと色気のある中年男性役で知られた俳優の林隆三(はやし・りゅうぞう)さんが4日、腎不全のため東京都内の病院で死去した。70歳だった。葬儀は近親者のみで営んだ。喪主は長男征生(まさお)さん。

 俳優座養成所出身。74年に映画「妹」で妹役の秋吉久美子に愛情を寄せる兄を演じて注目を集める。77年の主演作「竹山ひとり旅」では、津軽三味線の高橋竹山役で演技者として評価された。他に「早春物語」「時雨の記」など。テレビドラマ「天下御免」「国盗(くにと)り物語」「たけしくんハイ!」、舞台「阿修羅のごとく」や宮沢賢治の朗読公演など、幅広く活躍した。

http://www.asahi.com/articles/ASG693QTYG69UCLV00B.html

まさしく、渋みと色気のある、不思議な魅力のある俳優さんでした。悩ましい表情が好きだった。

様々な記事で、主な作品として「国盗り物語」が取り上げられているけど、その他の大河ドラマでも素晴らしかったものがたくさんある。

国盗り物語 (1973年) - 雑賀孫市
黄金の日日 (1978年) - 今井宗薫
翔ぶが如く (1990年) - 勝海舟
葵 徳川三代 (2000年) - 土井利勝

どれが好き・・・といって、う~んみんないいけど、私は『黄金の日日』の今井宗薫かなぁ。栗原小巻さんとの愛憎が交錯する夫婦役で、栗原小巻は本当は、ヘイ・ミスター染五郎と呼ばれた時分の六代目市川染五郎が演じる助左と心底愛し合っている。しかしその二人も最後まで結ばれることなく、来世では・・・というセリフに世の中の婦女子は涙ぐむことになる。

助左と美緒(栗原小巻)の多少暑苦しい二人の陰で、しかしその二人の心の動きを決する端々に宗薫の存在があるわけで、この役はかなり難しい役だったのではなかろうかと改めて思う。覚めてるんだか熱いんだかわからない、大人なんだか子供なんだかわからない、非常に難しい役を、林隆三さんが視線、表情で演技していた。愛してるのに愛してない、胸が締め付けられるような苦しい表情が印象に残っている。

国盗り物語は、雑賀孫市の役。

高橋英樹演ずる信長とその舅にあたる「美濃の蝮」こと斎藤道三が物語の基本で、こっちはお茶目でありながらもみんなどっしり系の演技をする。その中にあって、火野正平の秀吉、そしてそこに絡んでくるのが雑賀孫市。今考えると70年代的なコミカルさだったような気もするけど、こっちもやっぱり心理の動きが難しい役どころだったような気もする(あとで再度視聴したい)。

なにせ1973年のテレビ番組なので、映像で見せるよりも科白、言葉で語る、つまりより舞台っぽい番組。これは好みが分かれると思う。耳で芝居を観たい派なので私は好き。

その他、印象深かったのは、伊丹十三さんの足利義昭。足利義昭はへなちょこにされがちな役だと思うけど、やっぱりあの時代をしぶとく生き残った人なわけで、伊丹十三という結構大柄な人が演じる智謀と短慮が交錯する義昭、よかったです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バルバロッサ作戦 v2: バル... | トップ | ウクライナ危機の余波: 中... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

参考資料-戦国」カテゴリの最新記事