RTのビデオセクションに40万ビューとかいうものがあったので何かと思ったらフランスの第4週目のデモの様子だった。
RTフランスチームが撮ったものでRTでライブで流れてたもののようだ。3時間分ぐらいある。
Round 4: Yellow Vests protest in Paris
基本的に暴発はしてない。ただ人数は相当なもの。警察がティアガスを流すとみんなでブーを言う、みたいな恰好で三々五々あちこちの通りで警察と人々が対立してる。
マクロンは8万9000人の治安部隊を全国に配置とかなんとか言っていたので、今週は人が出ないのかと思った人もいたようだが、フランス人は引き下がらなかったといったところ。
数日前も書いたけど、目だった暴発があった時に妙に世界中のメディアが注目していたが、あれはやっぱりヤラセだったのではなかろうか? つまり、暴力的になった→機動隊目いっぱい使っても許される、という形式で終わりにさせるつもりだった。グローバリストが考えそうな話じゃないの。脅せばなんでも引くと思ってる。
ところが、この不満はかなりくすぶってここまで来たのでフランス人はそんなことでは態度を変えない。むしろその舐めた態度に腹を立てる。ということで通りに出る人が今週もいました、と。
2日ぐらい前、RTの「クロストーク」という討論番組でこの話を取り上げてたらしいんだが(見てない)、マクロンはチェックリストをこなしてるような恰好で、税制はここ直して、これ止めて、と一方的に物事を進めている。そこには国民と対話しよういう気がまったくない。こういう恰好では納得しない国民が出て来るのも無理はないだろう、といった話があったとthe Duranの動画で言ってた。
そこから、Brexitだって同じだろう。国民はEU離脱を望んだのに、次第次第に無効化されていく。エスタブリッシュメントは国民の声なんか聞こうという気はないんだ、という話に流れていたが(ヨーロッパ系の人たちの話だから)、いやぁ、フランスの様子に一番似てるのは安倍政権だわな、など思った。
勝手に「達成すべきリスト」があって、一つ一つ自分勝手にやってる。なんせ、この道しかない! だし。国民がどう考えるのか、とか、日本の将来はどうなるのかをみんなが納得できるように話そうなんて気はさらっさらない。
実際、日本とフランスは同じように制度設計を変えさせられてると思う。どちらかというと社会保障的な考えがわりと穏便に社会に根付いていたところから、これを全部むしろうってな流れが過去20年ぐらいあって、今がファイナルみたいな感じ。
そしてどうしてフランスは外に出て抗議する人が多く、日本ではそういう人はごくごく少数かというと、日本では、一般にデモは不埒なものとされているから、以外に理由はまったくないでしょう。
私はこの考え方は主権在民世界においては自らの手を縛る考え方だと思っているが、日本の多くの国民は実際100年このかた、デモなど左翼の戯言、デモは議会制民主主義の敵みたいな扱いなのでこうなる。
Brexitもフランス動乱もトランプ誕生もロシアだとすると、ロシアの仕掛けは大成功じゃないですか(笑)。
その間にロシア国民の生活水準をあげて、ワールドカップも開催したし、OPEC動向もロシア抜きじゃ立ち行かないし、S-400他の高水準兵器の開発にも余念がないし、そうそう宇宙空間に人間を送迎してる唯一の国だし。いやぁ、ロシアのパフォーマンスは高いですね、と大爆笑するしかない。
いい加減アメリカ人もその他属国民もこの、すべてはロシアのせいというツリには釣られてないんだけど、それでもやるのはここで作る「冤罪」を使って制裁かけたりしますからね。結局、上記のようなパフォーマンスをロシアが達成している間アメリカは何をやっていたのかというと、ひたすら制裁と無法の逮捕(誘拐)、そして偽旗事件と民間人殺害。
アホでしょう、もう。
じゃぁ、アメリカは他国に介入したことないんですか?報じられないアメリカゲートは一体いくつあるんだかって突っ込みたくなる。
延期ではなくすぐさま完全撤回して、国民の生活を主に据えた新しいマイルストーンを提示していれば展開は違った。
そもそも、国民の8割がマクロン辞めろと言っている時点で大統領の権限って何によって与えられてるんでしょうか?
ネットニュースを見ておりましたら、デモの背後でロシアが介入した可能性を巡ってフランス政府が調査を開始したとの情報を知り、失笑と脱力感に苛まれました。
都合の悪いことをみんなロシア悪玉論で片付けられたら楽ですよね。しかしどうしてこうも、西欧は考えること、やることがワンパターンなのでしょうか。