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イスラエルの土地はどこで終わるのだ? by エルドアン

2019-09-25 21:28:51 | アジア情勢複雑怪奇

昨日書いた、トルコのエルドアン大統領の国連でのスピーチの一部分の動画が予想通りアップされていた。

これは英語の同時通訳が入った分。

Where are the borders of the State of Israel? – Erdogan to UNGA | 2019

 

イスラエルの土地はどこで始まってどこで終わるのだ? 

このマップを見てくださいと、1947年、1947年、1967年の地図を見せる。

 

今日、パレスチナは見えないぐらいだ。土地は全部イスラエルに属している。しかし、イスラエルはこれで満足するのか? いいや、イスラエルは残りの土地を取ろうという気でいる。

 

この他にアラビア語の同時通訳が入ったものがアップされていて当然だがそっちの方が注目度が高い。

 

いやしかし、トルコの大統領がムスリムの問題として力説すればするほど、アラブのリーダーたちの態度のうさん臭さが浮かび上がる。

前から書いている通り、エジプトとシリアがアラブとしてパレスチナを庇っていた構造から、エジプトを吊り上げてCIAの拠点にしたところが、パレスチナの苦境にとって重要だった。

それはいつ起こったのか。それはカーター政権時代。カーターはクリスチャン・シオニスト。アメリカ史上初の福音派系の大統領と書くと穏当に見えるかもしれないけどやったことをみればシオニストのために働いたとしてかいいようがない。

その後のレーガンもそう。単に、右派っぽい、左派っぽいという違いがあるだけ。

このへんが伏せられているのはまったく健全でない。そして、レーガンなどの右派についてはしばしば言及されるが左派についてはprogressive(進歩的)な人たちにしか光が当たらないのも間違ってる。

 

で、予想通り、西側主要メディアは、このある意味面白い、ボード持って説明しちゃう(ネタニヤフのマネなんだろうと思うけど)大統領の力説にハイライトを置かない。

西側主要メディアの敵であるロシアRTは記事を書いていた。

Erdogan pulls a Bibi with UNGA presentation on Israeli expansion, condemns West for anti-Muslim ‘hate speech’ 

https://www.rt.com/news/469539-erdogan-un-israel-netanyahu/

 

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4 コメント

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外交政策は譲らない by マスター (ブログ主)
2019-09-27 05:41:33
セコイアの娘さん、

そうなんですよ。私もバーニーは、なんてかこう、いずれにしても「マスター(deep stateでもなんでも)」にとって邪魔にならない程度の候補ではあるんだよなと思ってました。そもそもあの年齢のポーランド系の人ですし、アメリカに批判的にはなれないでしょう、ってのもある。

で、ご指摘の通り、ウォーレンも外交政策を訴えない。

つまり、マスターにとって、出てきていい人のラインは敷かれてるっつー話なんでしょう。

ここらへんはロシア草の根コミュニティみたいな人たちは既に大分前からはっきりしてて、
要するに、anti-warか否か、反イスラエルか否か、そこが「マスター」のクライテリオンと見てた。まったく正しいと思う。
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ナチプログレッシブ (セコイアの娘)
2019-09-27 05:09:10
前回の大統領選で注目されたバーニー旋風。
彼の選挙サイトを初めてのぞいた時、ちょっとした違和感があった。外交政策を、故意にぼやかしている気がしたのだ。
バーニーの女版、エリザベスウォーレンの選挙サイトをのぞいた。一抹のうさん臭さ。彼女も外交政策に対する具体的な言及が全く(太字)ない。
格差の拡大、医療費、教育費にあえぐ国民の不満を、耳障りのよい国内政策でひきつけ、権力掌握のために利用しているだけではないだろうか。ブログ主さんがいうところのナチリベの新手(ナチプログレッシブ)ではないだろうか。
バーニーやウォーレンの例えばベネズエラに対するツイートをみればわかる。同じ社会主義者を標榜するジェレミーコービンなんかと姿勢が180度違う。
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在米シオニストが問題 (ブログ主)
2019-09-26 16:19:27
セコイアの娘さん、

全体的にはアラブ系が強くなってく感じはありますよね、やっぱり。

で、シオニスト組を援助しているのはアメリカ+英グループのシオニストなわけですよ。金だして、人を移動させてたりしてのもここ。有名なのはソ連崩壊前後に大量にロシア系がイスラエルに行ったこと。

だからこのEnglish speaking worldのシオニズムを止める、少なくとも何をやってるのか自覚させるってのが解決に向けて重要な問題だと思う。

前に書いたけど英国教会の牧師さんがこのへんの話を度重なる妨害にあっても発信してて、アメリカのキリスト系団体とも多少接触している風。

このへん、日本でいうと統一協会の被害者に対して古いキリスト教会の牧師さんたちが熱心に活動してたらしいってのとかぶる。
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産めや増やせや (セコイアの娘)
2019-09-26 03:39:40
人口動態からみた、イスラエルの将来。シオニズム国家として、イスラエルは果たして持続可能だろうか。
イスラエルの特殊出生率はOECD中ダントツ1位の3.11.女性一人あたり平均3人以上産む。だが、これは子孫を増やすことが重要な宗教的行為である超正統派によるところが大きい。
実生活に制限が多く、就労を是としない超正統派の存在は、当然、社会福祉の重荷になる。徴兵でもネックになっている。
この人達の人口比率が、21世紀半ばまでに40%に達するという。その時、何が起こるか。長生きして見届けたい。
アラブ系の存在も、無視できない。残念ながら、アラブ系イスラエル人の出生率も、他のイスラム諸国同様、低下傾向にあるのだが、それでも世俗派のユダヤ人を上回っているはず。今回の選挙でも、アラブ連合が13議席を獲得して第三党になった。これは無視できない。ガンツは、ネタニアフの呼びかけを速攻で拒絶、アラブ連合の支持をとりつけた。アラブ連合は、ガンツに一体何を約束させたのだろう。
イスラエルは、シオニズム国家として存続するためには、入植地を拡大、全世界のユダヤ人に帰還させ続けるしか方法がないが、これにも限界がある。
産めよ増やせよ、内部から変えていけ。
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